MUSIC MAGAZINE(2014年/ミュージック・マガジン)に掲載された、フォトグラファー・有賀幹夫さんのコメントをご紹介します(以下に抜粋)。
有賀さんは、1995年の日本武道館初公演から2016年の再集結まで、バンドが活動していない時期も含めてイエロー・モンキーやメンバーを撮影。自身のSNSで情報発信されている他、写真集「THE YELLOW MONKEY HEAVEN」発売イベント、タワーレコードで開催されたイベント「タワモン」やドキュメンタリー映画「パンドラ」公開時のトークショー、TVや雑誌、Webインタビューなどイエロー・モンキーに関する企画にも多く参加されて、イエロー・モンキーへの客観的な評価や思い、裏話などを語られています。
「なんだこのロキシー・ミュージックみたいな、ダサかっこいいバンドはって思って、注目してたんですね」
きっかけは、深夜枠の<唄う天気予報>ってテレビの番組で、セカンド・シングルの<アバンギャルドで行こうよ>のプロモがかかったんですね。なんだこのロキシー・ミュージックみたいな、ダサかっこいいバンドはって思って、注目してたんですね。こういうバンドは売れて欲しいなと、心から思った。初武道館の時にオフィシャルの依頼があって、それが最初の仕事です。戦略的にロックを展開する時代だし、彼らもそういうところはあったけど、リハーサルなんかだと、気のいいロック兄ちゃんというか、スターになってきてるけど、ロックが好きで、ピュアな人たちというイメージがありましたよね。
あとね、THE YELLOW MONKEYは歌謡曲っぽい路線もあったし、それが売れるひとつの要素にもなったと思うけど、それは、そうそう他のバンドは真似できないよ。サウンドとルックスの絶妙なバランスがあったよね。ただその後のロック的な展開では足かせになってしまったところもあるかもしれない。
MUSIC MAGAZINE
(2014年/ミュージック・マガジン)より抜粋
テキスト:渡辺裕也/撮影:表記なし
※記事上で「うたう天気予報」となっていた表記を「コレクターズが語るイエロー・モンキー」記事の「唄う天気予報」に統一しました。ご了承ください。
<記事内で登場した作品>
THE YELLOW MONKEY HEAVEN -SICKS years ’96~’97