ROCK IN JAPAN FES.2006(2006年/ロッキング・オン)に掲載された、ロビンとの対談における氣志團・綾小路翔さんのコメントをご紹介します。(以下に抜粋)。影響を受けたアーティストとしてイエロー・モンキーの名を挙げ、2015年には主催のライブイベント「氣志團万博」でロビン、ヒーセと共演された綾小路さんは、この対談以外でもファンであることを公言。ロビンとはこの対談でメールアドレスを交換され、ロビン、KREVAとともに「合コン隊を結成した」(bridge(2007年/ロッキング・オン))の吉井和哉×KREVA対談より)エピソードがあるなど、交流を深められています。2016年の再集結のライブ発表時には、Twitterで各地をまわる計画をしていると語られていました。
「“Love Communication”は一番歌ってましたねえ。あと“SPARK”はもう」
ー團長はいつぐらいから、イエロー・モンキーという存在は?
綾小路翔:そりゃあもう、地元にいる頃からもちろん知ってますし。(取材に付いてきた星屑輝矢を指して)これはうちの星屑輝矢っていって、この人はとにかくずーっとイエロー・モンキーのコピーバンドやってたんですよ。ヴォーカルで、ものすごいニセモノを見せてたんですよ。「そんな安いロビンはいない!」みたいな。
吉井和哉:はははは
綾小路:かなりみんなにブーイングもらってたんですけど、本人はものすごい影響受けてて。僕もですね、もちろん……今もですね、前回のツアーで、自分たちの何年後という設定で、映像があったじゃないですか。
ーああ、ライブの最後に、それぞれのメンバーの将来を仮定した、ドラマみたいなの流していましたよね。あるメンバーはスナックをやっていて、あるメンバーはおちぶれていて、みたいな。
綾小路:うん。その中で、自分だけ一応、ちょっとロック・スターになっているという設定で。ま、そのあとおちぶれていくんですけど――その時の、テレビで歌ってるシーン。音はだしていなかったんですけど、あれは完全に“Love Communication”を熱唱しているんです。
吉井:ははははは。
綾小路:ええ。ジュリーの“酒場でDABADA”の衣装を作って、それを着て“Love Communication”を熱唱しているという。ものすごいいい絵で、それが。
吉井:あ、わかった。オタクなんだ、ちょっと。そこが似てるんだ。
綾小路:はははは。ほんとにそうです、はい。髪の毛は「愛してナイト」のリーゼントで。自分の思う、なんかこう、グラマラスなロック・スターというイメージで、“Love Communication”をものすごい熱唱してて。みんなには「バンドでもちゃんと歌えよ!」って言われ。
吉井:はははは
綾小路:「うちのバンドではそんなに何回も歌わないくせにこの野郎!」とか怒られたんですけど(笑)、何回も気持ちよく歌わしていただいて、ええ。ほんとにあの、ええ、それこそみんなでわいわい呑みに行って、好きな女の子がいると、イエモンナンバーをですねえ、カラオケで歌ってみたりとかして。ま、みんなにはそんなに反応なかったみたいな(笑)
吉井:はははは
綾小路:歌、上手くないんで。「いい曲だよね」で終わって。“Love Communication”は一番歌ってましたねぇ。あと“SPARK”はもう。
吉井:今日やらない曲ばっかりだ(笑)
綾小路:あはははは。でもあいつ(星屑)がね、いっつも先に歌うんですよ。自分のことをね、“木更津のASIAN BOY”と、意味のわかんないことを(笑)
吉井;ははははは。
綾小路:「木更津のASIAN BOYったら俺のことだから!」と。
吉井:なんかうれしいですね。「イエロー・モンキーを好きです!」って言ってくれるバンドがいたんだけど、同じ格好してたりするんですよ。そうするとちょっと悲しくなるというか。こういうね、違う切り口で好きだって言われると、すごくうれしいですね。
ROCK IN JAPAN FES.2006(2006年/ロッキング・オン)より抜粋
テキスト:兵庫慎司/撮影者:吉場正和