ダイノジが語るイエロー・モンキー


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ミッドナイト・ダイバーシティー~正気の Saturday Night~(2016年/JFN)で放送された、ダイノジのコメントをご紹介します(以下に抜粋)。ダイノジのお二人、特に大谷ノブ彦さんは以前よりイエロー・モンキーファンを公言、TVや雑誌、ラジオでバンドヒストリーや曲を紹介されています。2012年のメジャーデビュー20周年記念イベントではヒーセ・エマと共演。2016年の再集結後は、新曲「ALRIGHT」解禁日に自身のラジオで紹介、ツアーパンフレットではヒーセと対談されました。この放送でも、再集結後のライブや新曲第2弾「砂の塔」についてを4人にインタビューしつつ、自身の思いを語られています。

「(『砂の塔』をドラマのために作ったのは)丸くなったってより、むしろ攻撃的ですよね。そのことに挑戦するっていう」

大谷ノブ彦:さあ!記念すべき第1回目のゲストに来ていただいています、ありがとうございます。今年、約15年ぶりに活動を再開された伝説のロックバンド、ザ・イエロー・モンキーの皆さんです!

4人:どうもー!

大谷:4人がそろいましたよぉー!

大地洋輔:目の前に4人が陳列されていますねぇ。

エマ:売り物ですか(笑)

大谷:皆さま、自己紹介をお願いします。まあ、我々にしてみればとんでもないです、この再活動というのは!ほんとにすごいことですけど、これを聴いている若い10代の子たちは、新人バンドとして聴く可能性もありますから…

4人:ああー!

大谷:やっぱ、ちゃんと自己紹介で…

ロビン:あのー、SHOW-YAさんとかをイメージしてもらえれば…

大谷:だから!それは僕ら世代です(笑)SHOW-YAさんもピンと来ない人もいますんで…

ロビン:もーいい(笑)はい、ザ・イエロー・モンキーのボーカルの吉井和哉です。

エマ:ギターの菊地英昭です。

ヒーセ:ベースの廣瀬洋一です。

アニー:ドラムの菊地英二です。僕だけお会いしたことないんですよね。ダイノジさんね。

大谷:アニーさんだけ…

ロビン:あ、そーなの?

アニー:なんかずっと仲間外れ…

ロビン:あのね、仲間にもしてないから外した覚えもないんだよ!

全員:はははは!

アニー:一番、ずーんとキタ。

大谷:あの、吉井さんはソロのライブで僕ら前説もやらせてもらって…ね、ヒーセさんは今回のパンフレットの方で対談をさせていただきまして…

ロビン:エマは?

大谷:エマさんは…

エマ:あれだ、20周年かなんかのイベントで、エアギターやった…

大谷:イエロー・モンキーの曲をいっぱいDJでかけて、ヒーセさんが…

ヒーセ:僕だけ出るはずだったんだけど、横で見てた…

大谷:エマさんが引っ張り出されて、エアギターやらされた(笑)

ロビン:で、アニーは?

アニー:俺その時ね、隣のスタジオで練習してたの。ほんとにそうなの!なんで呼んでくんなかったのかなーって思って。そんなに俺だけ…

ヒーセ:知らねえって!ニアミスはしてんだからいいじゃねえか!

大谷:ヒーセさんがね、打ち上げの時に「昨日誰といたんですか?」って聞いたら、吉井さんと飲んでたって…再結成してくれよ!って。近くにいるんだからみんな(笑)

ヒーセ:家で集結してんじゃねえよって(笑)

大谷:でも、こんな奇跡があるわけでございまして…

ロビン:まあ、長い間あたためてきましたからね。

大谷:寝かして寝かして…

ロビン:寝かしてね。

大谷:全国ツアーも、22万人動員てことで…復活のこの1曲目をね、当てることができなかった…

エマ:ホントですか?

大谷:大地さんが「SPARK」で、僕が「SUCK OF LIFE」で、でも「プライマル。」って聞いた時に、そりゃそうだよなって。ライブでやってないんですもんね。

ロビン:まあ、曲調が地味ですしね。みんなのイメージはもっと「バーン」っていう…

大谷:そう来ると思ってました。

ロビン:そうですよね。僕らもそう思ってました(笑)

大谷:とにかくもう、すごいバンドです。ほんとに!あのー、今聴いている子たちは今や海外と一緒にやる子たちとかいますけど、まず何よりもニッポン代表としてね。世界に向けて発信してくれたバンド、僕らのバンドだと思ってますけど。

大谷:あとは、ライナーノーツ書いてたradioheadとの共演も、サマーソニックで…

4人:ああ~

大谷:会話とかは…

ロビン:会話はねぇ、お会いしてないです、やっぱり。全然、出入り口が違いますしね。

大谷:一応吉井さん、気にはしてたんですね(笑)

ロビン:いえいえ、どっから来てどっから出てったんだろう?ていう…ヘリかなー?って!

大谷:(笑)

エマ:大スターですからね。

大谷:ライナーノーツに書いてたの!対バンしたいって書いてて、こんだけ経って…

ロビン:ほんと光栄でした。素晴らしいバンドばっかりで。

大谷:僕は個人的にはね、フジロック出てほしいんですけどね。

ロビン:ああ~。

大谷:1回目です、1回目の、ニッポン代表バンドですから。

エマ:ほんとの富士の麓でね、やってた…ね。

大谷:暴風雨の中でね。

ロビン:すーごい雨だった…ですよね。

大谷:でも、それだけの時間を経て、フェスなんかは初めて観る方もいらっしゃる、ステージ上がってみて何か思うことありました?

エマ:実際にステージ立ってオーディエンスを見ると、うちらの曲を歌っている人がすーごい多いんですよ。だから、この長い時間で、みんなの中で、うちらの曲だけがずっと生きててくれたっていう感覚が、すごくあった。

大谷:そりゃそうですよ!

ロビン:何か、湘南乃風みたいな人が歌ってたんだよね。見た目がね。パンチパーマの…

エマ:だから、普通のライブではいないようなお客さんみたいな…

大谷:あれ?このバンド、タオル回せねえなあ!みたいな…(笑)

ロビン:でも、ちゃーんと歌ってるんだよね。

エマ:歌ってるっていう。

大谷:大地さんもそうだもんな。活動を休止してから、聴き始めたんだよ。

大地:そうそう。聴き始めたきっかけは、大谷さんが歌うカラオケで。「へぇ~いい歌だねぇ」っつって。

4人:(笑)

大谷:「JAM」はオレのバージョンの方がオリジナルだから。

大地:そうそう、(大谷さんの)「JAM」をずっと聴いてたから。

エマ:そっち(大谷さん)が!

ロビン:そっちが!俺がカバーなんだね。

大地:吉井さんの歌う「JAM」もなかなかいいなって…

大谷:はははは!

ロビン:でも、そういう人多いんだろうね。俺が歌うと誰かを思い出すみたいなね。

エマ:多いだろうね。

大谷:ものすごい、手から離れていった…

ロビン:いや、ありがたいね。

大谷:そんな中、ちゃんとリリースもね、10月19日に「砂の塔」をリリースでございます!

ヒーセ:ありがとうございます。

大谷:これはドラマ「砂の搭」の主題歌で書き下ろしということで、これはもう、話の内容とか聞いたうえでってことですか?

ロビン:もう、そうですね。あのー、ちゃんとドラマのスタッフの方とお会いして台本もいただいて、

大谷:いわゆる、ノベルティ感のある曲なんじゃないですか?

ロビン:そうです、そうです。

大谷:企画性があって作るじゃないですか。それに今のイエロー・モンキーのサウンドを寄せていくっていうのは、なかなか難しいんじゃなかったですか?

ロビン:でも逆にね、それの方が助かりましたね。(3人に)ね?何か、やっぱり改めて新曲って構えちゃうんで、曲調はどうしようとか、メッセージはどうしようとかね。

ヒーセ:何かある意味、お題じゃないですけど…

アニー:そうだね。

ヒーセ:これを提供されて、笑点の大喜利じゃないですけど、何と語る?って。

アニー:ライブでやってるけど、ライブをやってから新曲作りますって、初めてなんで、みんながそういう見方をするじゃないですか。やっぱり、すごい考えちゃいますよね、色々。イケイケなのがいいなのか…

ロビン:いい「なのか」?!(爆笑)

アニー:いい「のか」(笑)とかね。

エマ:(2人のやり取りの合間に)これでよいのだ!

アニー:お題出されると…

ロビン:原稿とかもそうじゃないですか。

大谷:色は出ますからね、そうは言っても絶対。

アニー:そうなんですよ、それでツアー中に一番盛り上がって、あのー

ロビン:おの「ののか」(アニーが喋ってる間にプチツッコみ)

周囲:ぷくくく…

アニー:8月!フェスとかやってる最中にやってるんで、バンドのグルーヴはもう、多分何やっても楽しい…

ロビン:「なのか」!「なのか」にすごいハマってる…「ナノイー」か!

周囲:ぷくくくく…

大谷:それって、昔もあったんですか?

アニー:「自分たち」は入れたくなってましたよね、もっともっと、今よりは。

ヒーセ:だから「BURN」とかは、あのー(1997年のTBSドラマ「職員室」の)主題歌じゃないですか。でも「BURN」の時は、今回ほどの寄り添い感はない感じ…

大谷:もっと、自分らで勝手にやってた感じ…

ヒーセ:まあ、ちょっとそういうとこもありましたよね。それはそれで、コラボの風合いが違うみたいな。

大谷:大人になったんすね!イエロー・モンキーも!

ヒーセ:そうですね。

ロビン:おーそっか!

エマ:いや、大人で…(ごにょごにょごにょ) ※聞き取れませんでした。

ヒーセ:昔から大人ですけどね!53歳ですけどね、俺なんかは!

アニー:でもライブで子供みたいなんだけどね!

大谷:(手を叩いて爆笑)

ヒーセ:中2ですよ!

アニー:そこは全然変わってない、ほんと!(笑)

大谷:では、(「砂の搭」の)曲紹介!これ、4人でやってもらいますよ!せーので!

ロビン:じゃあ、俺が「す」って言うね。エマが「な」、(ヒーセが)「の」…

大谷:あー分けすぎ分けすぎ!分けすぎだよ!(笑)じゃあ、いいですか?お願いします!

ロビン:じゃあ、仲間外れは「とう」だぞ!

周囲:(爆笑)

アニー:もー!ムカつく、いいよ!その仲間外れワードは!

ロビン:いくよ!

アニー:一番おいしいな!

ロビン:2文字言わしてあげるから!いくよ! ザ・イエロー・モンキーで、「す」!

エマ:「な」!

ヒーセ:「の」!

アニー:「とぉーう!」

周囲:ぎゃははは!

(「砂の搭」が流れる)

ロビン:(「砂の塔」のイントロ中に)伸ばしすぎだ!「帰ってきたウルトラマン」か!

(「砂の塔」をかけ終わって)

大谷:こうちょっとミディアムな…いい曲って感じのシングルで…

ロビン:あれですよ、ターゲットの世代まで指定されました。こういう層に向けて作ってほしいって。

大谷:これちょっと、大人の女性というか…

ロビン:そう、だから35歳以上…ちょうどイエロー・モンキーを青春時代に聴いてた人たちが今母になって、子育てしててみたいな人が共感を得れるようにっていう。

大谷:そんなの、昔のイエロー・モンキーさんが言われたら「関係ねぇわ!」って…

ロビン:そうですよ!「知るかぁ~!」って。

大谷:でも、それをやることがまたバンドの新陳代謝に…

ロビン:しかも「1分40秒でお願いします」って。ワンコーラス。

ヒーセ:ドラマの!(笑)

大谷:でも、これ丸くなったってより、むしろ攻撃的ですよね。そのことに挑戦するっていう…

ロビン:そうですね。確かに!

3人:あぁ~。

エマ:そうです、そうです。分かっていただいて、良く言ってくれた!

ロビン:今、(録音)回ってないと思うんで…

大谷:回ってるよ!(笑)

ミッドナイト・ダイバーシティー~正気の Saturday Night~(2016年/JFN)より

<記事内で登場した作品>


砂の塔」/「ALRIGHT」