ドクター中松さんとイエロー・モンキー



月刊カドカワ(1997年/角川書店)に掲載された、ドクター中松さんとのコミュニケーションをご紹介します(以下に抜粋)。メンバーそれぞれが憧れの人と対談する企画で、「理数系&分析好き」のアニーと対談された中松さん。対談を終えた感想としてアニーは「発想だけすごい人なのかと思ったら、やっぱり全然違いましたね。ひらめきがすべてじゃないんだっていうのが実感できました(同誌より)」とコメントしています。ここでは対談の中から、音楽について語られた部分を抜粋してご紹介します。

中松:僕は音楽が昔から好きでね。音楽と発明っていうのはね、非常に関係があるんですね。要するにクリエイティビティ、創造という点において共通点があるんです。それともう一つは、音楽的なセンスがないと発明もできないということね。僕は七感と言ってるんだけど、七つの感覚で発明するという。その中の一つが聴覚。これは音ですね。それから音の響いてくるのを体で受ける感じとかね。そういうのが必要なんですよね。

英二:中松さんは観察がとても鋭いというか、僕もちょっとそういうところがあるんだけど、それがすごくなると、こういう人になるのかなっていう感じがしますね。

中松:ドラムなんかもさ、本当に僕は力学だと思うんだけどね。

英二:そう、でも逆にそういうふうに考えちゃって、よくない方向にいく場合もあるんですよね。

中松:ドラムだって何か外国の真似だと思うんですよ。だから今度は僕が発明したドラムを叩いてみてよ。

英二:あるんですか?

中松:そういうものを作って発明したら、絶対に僕はいいと思うけどね。注目を集めると思うけど。

英二:うわぁ。なにか今、ビジョンがあります?(笑)

中松:お気に入るかどうかわからないけどね。もし気に入らなければ、また直しいくっていうね。やっぱり発明というのは、最初のプロトタイプから、いろいろ改善していくんだけどね。それもやってみたらどうでしょう。

英二:恐れ多いですけどね(笑)。

中松:僕が不思議なのは、なんであんな決まりきった外国の真似をやっているのかなと。構造も同じだし、スティックも同じで。音楽っていうのはね、やっぱりクリエイティブでなきゃいけないからね。新しいやりかたでやっていかなくちゃいけないんじゃないかと。

英二:ただ、楽器には罪はないかなと思うんですね。ドラムも同じですけど、やっている人のクリエイティブっていうか、自分のなかから作り上げる意識は大事ですけどね。

月刊カドカワ(1997年/角川書店)より抜粋
構成/かこいゆみこ

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