hideさんとイエロー・モンキー


吉井和哉のオールナイトニッポン(1996年/ニッポン放送)で放送されたhideさんとのコミュニケーションをご紹介します。hideさんがイエロー・モンキーを評価していたという話はメディアでしばしば登場し、このサイトでは「球根」について発言されたロッキングオン・ジャパンのインタビューと、音楽評論家の平山雄一さんの連載「すばらしいひび」をご紹介しています。
1998年5月2日、hideさんが他界された当日はイエロー・モンキーのパンドランカーツアー神奈川公演が行われていて、この日にセットリストとしてラインナップされていた「球根」が「hideさんのため」というMCとともに演奏されました。

ロビン:さ、ここで久々にゲストコーナーでございます。リスナーから「吉井さんもhideさんを見習ってもっと寡黙になってください」とかいう意見もある昨今、その張本人をお呼びいたしました!では、ご挨拶を!

hide:どうも、こんばんは、hideですー。

ロビン:ふふふふ!

hide:寡黙なんですか?僕…?

ロビン:うーん…あのー、前回ね、

hide:寡黙な人は、あんまりラジオ呼んじゃいけませんよね?

ロビン:(笑)まあね、いきなりね、そういう風に言われてもね(笑)あのー、前、永瀬正敏さんが来てくれたんですけど、永瀬さんよりは、多分喋ってくれると思います。

hide:そんなに喋らなかったの?

ロビン:照れ屋さんなんですよ。hideさんて、別に照れ屋さんじゃないですよね?

hide:照れ屋ではありますが…ラジオだと、喋んないと何だか分かんないですからね。

ロビン:そうですよね。あのー、hideさん通じて僕もこう、いろいろ、仲介に入っていただいているお友達がいるんですが、

hide:へ?

ロビン:あのね、ほら、いるじゃないですか。みんな比較的喋るじゃないですか。僕らの周りにいる人たちは。

hide:うん。はいはい。

ロビン:だから、今日はhideさんも、ちょっと…

hide:胸をお借りして…

ロビン:いやー(笑)ソロでこれから頑張っていこうと!僕なんかが言うのはおこがましいですけど!

hide:いやいや、とんでもない。

ロビン:ね、ひとつ!この番組をお風呂で聴いてくれたことがあるそうなんですけど…

hide:ええ、2回ほど…

ロビン:ふふふっ!もうちょっと数増やして言ってくれてもいいじゃないですか!(笑)

hide:友達の結婚式でもらった、お風呂でも聴けるラジオっていうのが…かけたら、ずーっとエマがどうとか言ってるなーって思ったら、吉井くんだった(笑)

ロビン:それは、僕のラジオがどうとかじゃなくて、その(もらった)ラジオを試したかったって(笑)たまたまやってたっていう…(笑)

hide:うん、そうなんだけど。

ロビン:「うん、そう」じゃないよ!(笑)ふはははは。僕は今回、hideさんが来てくれるってことで、先週、先々週とか、来てくれますよって言われたときに、あのー、2年くらい前にね、イベントで初めて一緒にね、飲んでいただいた…まあ、飲んでいただいたっていっても、いろんな人がいて、あの時はほら!BUCK-TICKさんとか!ソフトバレエさんとか!

hide:スレイヴさんとか…

ロビン:ルナシーさん!(笑)色んなバンドがね、楽屋にいて、今!ナイフが飛び出さんばかりの…感じだったじゃないですか!

hide:あー…僕は、単に観に行っただけなんだけどね。車で、単に観たくて、観に行っただけなんだけど。ファンのバンドが多かったから。これは観るっきゃないかなーと思って。車で行って、行ったら何も観れなかったのね。

ロビン:ははっ(笑)だって、終わったころに…

hide:そう、だから渋滞で行けなくて…で打ち上げだけ行って、BUCK-TICKのボーカルのあっちゃんが引っ張ってって、舞台挨拶させられて、何だか分かんなかったんだよ(笑)

ロビン:ははは!あの、hideさん、今回はゲストということで、お葉書がたくさんきております!「吉井さんが子供の頃太ってたのって有名だけど…」有名なのか?!「とてもスリムなhideさんも昔太ってたんですか?考えられないけど、本当に本当に本当の話なのかな?」

hide:え、吉井くんも太ってたの?

ロビン:俺は、すごいですよ!

hide:いや、俺のがすごいよ!

ロビン:いや、俺のがすごいよ!

hide:いやいやいやいや!

ロビン・hide:ははははは(笑)

ロビン:え、じゃあ、いつまで太ってました?

hide:あのね、中学3年まで太ってた。

ロビン:あ、同じだ!え、え、それ、身長と体重、差し支えなければ…

hide:あのね、身長はもちろん、今より全然低くて、80kg弱。

ロビン:体重?

hide:うん。70何キロとか…

ロビン:70後半とか?

hide:うん。だってよく、小学校とか中学校とか、無理やり運動させられたもん。心臓に悪いからって。校庭で。

ロビン:(声を殺して)ははははは!え、ほんとに?!

hide:うん。

ロビン:大きくしてない?話を…ラジオだからって大きくしなくていいよ(笑)

hide:してないしてない(笑)包み隠さず、デビューの頃からよく話してるもん!

ロビン:ねえ、僕も聞いたことあるんですけど、その話を。え、でもそれって、今も太りやすいってことです?

hide;今はね、太りやすいっちゃ太りやすいけど、割とマイナーチェンジくらいな太りやすさ?

ロビン:ふふふふ(笑)今体重何キロですか?ちなみに…

hide:今は、測ったことないですけどね。

ロビン:ヘルスメーターがないとか?(笑)

hide:なんだっけ?(体重の目安を測る方法で)110引くとかいうのあるでしょ?あれからはね、高校卒業してからは、あれよりは増やして、減らしてた。

ロビン:増やして減らしてた?(笑)

hide:あのあのあのー、普通の人が110減らすのを、150とか200とかで減らしてた…

ロビン:ロッカーはね!

hide:ロッカー体重てのは、一応設定はしてた。

ロビン:ありますよね。そうか、全然負けてますね!俺、173cmくらいで、70、多くて4kgですよ。

hide:ああ、別にそんなでもないね。

ロビン:ところがどっこい!脂肪が多いんですよ、僕は!

hide:ああ~…

ロビン:脂肪太り!

hide:それは、僕なんかもう、脂肪しかなかったもん!

ロビン:ふっふっふっふ…(笑)はい、FAXいきますか!今日のテーマはですね、今日はこの、ロッカー2人がお送りしているということで、「飛びます飛びますFAX」ですね。あの、これをやると飛ぶとか、これを飲むと飛ぶとか…あなたの飛ぶ自慢!飛び方を教えてくださいということで、「私はお酒が非常に弱いので、お酒で簡単に飛べます」…hideさんは、お酒はもうすごいですもんね。

hide:うん、まあ、飲みますけどね。

ロビン:だいたいどれくらい飲みますか?

hide:時と場合によります。いけるときは、日本酒が飲めるころは2升とか…

ロビン:ふふふふふふっ!クックック…(笑)

hide:今は全然飲めないですよ?

ロビン:飛ぶとどうなります?酔っぱらうと…僕は知ってますけどね(笑)

hide:ははははっ!(笑)もういいです!(笑)

ロビン:そうですか(笑)はいっ!(次のFAXへ)「毎日マラソンで飛んでいます」

hide:ほお~。

ロビン:「5,6分も走ったところでしょうか、その時は一番イッちゃってます」。hideさん、あの、昔太ってた時って、走るのダメでした?

hide:あのねえ、キライでした(笑)短距離はダメ。

ロビン:え、長距離は得意なんですか?!

hide:あのね、短距離はプライドが許さなかったんですよ!

ロビン:ははっ(笑)ちょっと待ってちょっと待って!なんのプライド…?

hide:いやいや!あのね、短距離は、初めから太ってたから、絶対にお前らには勝てないって分かってたから、普通の人と…ハンディ!ハンディがあるから!負けても別に悔しくないのにやりたくなかったの。

ロビン:でも、太ってると、持久力ってなくないですか?

hide:あるのよ、これが!持久走だけは自信があったんですよ。

ロビン:あー!じゃあ、筋肉太りタイプだったんですかね?

hide:…いや、水太り!

ロビン:(笑)ランニングハイって、感じたことあります?

hide:あるよ。すごい、ある!あの、腹筋ハイがある!

ロビン:腹筋やってます?

hide:腹筋はね、いつも、酔っぱらって帰っても…

ロビン:かっこいー…!

hide:かっこいいですか?

ロビン:かっこいいですよ!

hide:やってんですよ(笑)で、結構、かなり泥酔して、そのまま気絶しちゃったときは別なんだけど…

ロビン:ふふふふっ!(笑)

hide:普通に酔っぱらって帰った時やってんだけどね、それはすっごい飛びますよ!

ロビン:なるほどねー…あの、hideさんといえば、割とこう、映像的にね、よくTVとかで観させてもらうと、飛んじゃってるじゃないですか。目とか。で、さっきお話してると、目が凄く…視力が…

hide:悪いんですよ!

ロビン:それって、結構、イイ武器になりますよね!

hide:あ、分かります!

ロビン:ね!飛んじゃってるミュージシャンの方って。あの、音楽って飛ぶ…hideさんが音楽で飛ぶには、条件てなんです?

hide:条件。音楽を聴いて?

ロビン:聴いて。もちろん、演ってでもいいですけど。

hide:演って飛ぶ条件…は、何も見えなくなる?目を使わなくなるのが一番。

ロビン:あぁー…

hide:目があんまり丈夫じゃないんで。てか、はっきり焦点が定まってないのが…

ロビン:あーあーあー!

hide:だから僕ね、こう歌ったり聴いたり真剣にしてる時って、目を使わないんですよ。

ロビン:俺もね、よくぼかしてます、ライブ中。見えないように。

hide:ああ、すごいよく分かる!

ロビン:じゃあ、聴く場合は…例えばドラムはこうでなきゃいけないとか、そういうのとかあります?リズムはこうでなきゃいけないとか…

hide:どっちにしても何か、視覚っていうのはなるべく、イニシアチブを下げてる…うん。

ロビン:はあー…

hide:そうすると、割と耳に集中するのもあるし、アタマの中だけに走ってくってのもあるし、

ロビン:それはひょっとして、電車じゃないでしょうね?(笑)

hide:ははは(笑)

ロビン:今日はですね、こうやってhideさんに来ていただいて、hideさんが初期衝動で音楽で、初めて飛ぶ感覚を覚えた曲というのを、今日は紹介してもらおうと思います。何の曲でしょうか?

hide:えっとね、「銀河鉄道999」なんだけど!

ロビン:ひひひ!(笑)

hide:「銀河鉄道999」なんだけど、これはね、ちゃんと理由があるんだ!「銀河鉄道999」の(キャラ)メーテルの絵を描いてたのね。子どもの時、

ロビン:ほうほう。ひょっとしてアニメオタクでした?

hide:オタクじゃないんだけど、

ロビン:僕、アニメオタクでしたよ!

hide:あ、そうですか(笑)

ロビン:アニメ主題歌オタクだった…

hide:ふあはははっ!(大爆笑)

ロビン:はいはい(笑

hide:あのー、絵を描いてたのね、マジックみたいので。メーテルとか、鉄郎とかの絵を描いてたのよ、よく。それでだから、(マジックの)含有物で、ほんとに飛んでしまった…

ロビン:(声を殺して)くくくくく…(笑)

hide:急に思い出したのよ!

ロビン:じゃあ、この曲を、今思い出しながら…昔ね、映画で、アニメで大ヒットした曲ですね。「銀河鉄道999」!hideさんが飛ぶ曲です!

(「銀河鉄道999」がかかる)

ロビン:はい、聴いていただいてるのはね、hideさんが初期衝動で、初めて飛ぶ感覚を覚えた、ゴダイゴ!「モンキーマジック」とか有名な曲とかありますけど、ゴダイゴが演奏と歌を担当されてます(笑)、「銀河鉄道999」!思い出しましたか?(笑)

hide:うん。

ロビン:メーテルを描いていた頃を…よく、あのー「パンツ、メーテル!」とか言いました…

hide:(遮って)言いませんっ!聞きましたけど、拒絶して…

ロビン:ふふふ(笑)ありがとうございます(笑)はい、今夜はね、X JAPAN、今はソロ活動もやっております、hideさんをお呼びしておりますけども、あのー、hideさんはさっきの音楽ではね、無にして、心を無にして、視界をぼやけさしてると(笑)イキやすいと!映像とかは、視界はぼけると、逆にマズいじゃないですか。

hide:うん、映像で飛ぶ?映像で飛ぶかどうかは分かりませんけど、入っちゃって、なんかもう飛んでるのは、割とね、人種差別もの?割と好きなんだよね。

ロビン:ああー…

hide:まあ、ルーツであるとか、そういう、アパルトヘイトものとかが、割とね、飛んでるよね。

ロビン:hideさんてふだん、どういう映画観てるんですか?「男はつらいよ」とか、観ないですよね?

hide:あのね、ヤクザものか、「仁義なき戦い」は結構観るのね。でも、あれは飛ばないのね。熱くなる一方で…

ロビン:うん(笑)

hide:アパルトヘイトものとかはね、最近というか、昔からすごい好き。

ロビン:あの、要は娯楽大作とかは観ないんですか?

hide:あ、全然観ますよ。「ジュラシックパーク」であるとか、シュワルツェネッガーものとか。

ロビン:爽快なヤツ?

hide:うん。

ロビン:でも、娯楽大作でも、今すごいアシッド感覚って、なんかさりげなく入れてるじゃないですか。

hide:うん。でも、あんまり、そういうのではあんまり飛ばない…

ロビン:ま、飛ばないっすね。

hide:でも映画館ね、たまーに行くと、「ジュラシックパーク」とかは音は良かったから、すごい…あれは飛ぶというか、吃驚仰天…吃驚すんなー…

ロビン:ほんとにあれ、生き物がいたみたいな感覚になりますもんね。

hide:うん。あのシステム?システムがすごくて、僕ね、あそこで観たんですよ。ユニバーサルスタジオで観たときに、

ロビン:なんすか?それ…

hide:ユニバーサルスタジオって、だからその、システムがあるとこで観たんですよ。

ロビン:あ、外国?!

hide:映画館で観たんですよ!それのスピーカーが面白くて、全部、その場面場面で観てたら、あんまり内容が分かんなかったのね(笑)どっからどれが出てくるんだろーって思って…

ロビン:(笑)まあね、ロサンジェルスでしたからね!

ロビン:あのー、よくラジオとかで落語を聞いたりしません?

hide:うーん…避けて通ってます。

ロビン:避けて通ってる(笑)落語とかたまにかかってると、子供の頃はちょっとバカにしてたんですけど、この歳になってくると、hideさん僕の1コ上ですけど、ちょっと落語の良さが分かったり、まあ落語じゃなくても、昔は嫌いだった音楽なんだけど、今は聴ける、みたいな音楽あるじゃないですか!

hide:ええ。落語がそうなんですか?

ロビン:落語が僕は今ちょっと、そういうの入ってんですよ。

hide:ヤバいですね。

ロビン:くくくくく(笑)落語、いいですよ。

hide:ああ、そうですか(笑)

ロビン:ということで、今日はhideさんね、(1996年)8月12日、新曲「Beauty & Stupid」が発売されますけども、僕これシングルいただきまして、聴かしていただきましたけど、

hide:はい。

ロビン:もう、居直ってるというか!僕は居直ってるように聞こえたんですけど、いい意味でね。

hide:そうですか、はい。

ロビン:イッちゃってますね。あの言葉遊び!

hide:ほんとですか!あ、そうですか。(笑)。

ロビン:(笑)で、ライブツアーも始まりますけども、おおまかな日程をお知らせしたいと思いますが。

hide:9月8日、でしたっけね?

ロビン:8日です!

hide:8日に千葉マリンスタジアムというとこで、イベントをやるんですが、僕はだいたい、自分のツアーがそっから始まるんですけども、ファイナルみたいなことをオープニングにやってしまえ、みたいな。

ロビン:ファイナルをオープニングでやってしまえ?(笑)

hide:ていうか、大げさなことをオープニングにやってしまえな気分…

ロビン:なに?全部ぶっこわしちゃえみたいな?(笑)

hide:いやいや(笑)またそういう…!(笑)そういうイメージなのかな?(笑)

ロビン:ややや!(笑)そういうイメージじゃなくて!(笑)単純にファイナルだと何か壊すかなって思ったの!(笑)

hide:あの、レモネードというレーベルを今度立ち上げたんですけど、それのイベントをやるんですよ。だから、洋服あり、スポーツあり、バンドあり…

ロビン:スポーツ?!スポーツって何やるの?

hide:いや、分かんないんですけどね。スケートブーツとか、あるんですよ。だからそういうのもあるんじゃないのかなーと。

ロビン:いろんなことに着手しだしてますよね!

hide:あと、コンビニもあるんですよ。

ロビン:ひひひっ!(笑)何か青年実業家みたいになってきた(笑)

hide:いやいや!全然なってないですよ!(笑)

ロビン:じゃあ、いきなりオープニングでねファイナルをやるということは、打ち上げで人間ピラミッドなんかも…

hide:もしギターぶっ壊したら、吉井さんのせいだと思って!

ロビン:(笑)何で俺が恨まれなきゃなんない…(笑)ということでね、そろそろお別れの時間ですが、ツアーもありますし、詳細はいろいろね、音楽雑誌とか見ていただくとして、hideさん的に見どころとかは…

hide:見どころとかは、だからそういう、訳の分からないものがいっぱい落っこってるんで、拾い集めて、遊んでいただければ!

ロビン:まあ、コンサートさえ来ていただければ飛べると!気持ちよくなれるということですね。

hide:うん、コンサートだと思って来なくていいです。

ロビン:イベントだと!

hide:うん。遊び場だと思って来てもらえれば、面白いかなと。

ロビン:僕もぜひ!時間があったら…

hide:ぜひ!よろしければ、どうぞ!

ロビン:あ!なんか今すごい社交辞令みたいに話したでしょ!

hide:いやね、海も近いから!

ロビン:(笑)お前は海に行っとけって?(笑)

hide:いやいやいや!どうして、そうなの?(笑)

ロビン:ふふふ(笑)ほんとにね、個人的に僕はいろいろお話したいことがあるんですけど、ぜひね、お時間があったら遊んでやってください。

hide:いえいえ、こちらこそ!

ロビン:最後にね、hideさんから新曲をご紹介いただきたいと思います!曲紹介をどうぞ!

hide:「Beauty & Stupid」

ロビン:ありがとうございました!

吉井和哉のオールナイトニッポン(1996年/ニッポン放送)より