沢田研二さんが語るイエロー・モンキー


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WHAT’s IN?ES(1997年/ソニーマガジンズ)に掲載された、ロビンとの対談における“ジュリー”こと沢田研二さんのコメントをご紹介します(以下に抜粋)。
ダイノジの大谷ノブ彦さんが「俺は沢田研二さんが好きなんだけど、イエモンはその後継者として見ていたな」と語るなど、イエロー・モンキーのルーツの1つとして名が挙がる沢田さん。対談中でロビンは「僕らの世代ではたぶん最初のロック体験が沢田さんって人かなり多い」と、影響を受けたことを語られています。
沢田さんの楽曲のうち、イエロー・モンキーによって「ストリッパー」「追憶」(イベントライブのセッション、TVのみ)が、ロビンによって「おまえがパラダイス」(YOSHII・FUNK Jr.名義)、「サムライ」(ライブのみ)がカバーされました(他にもありましたら、すみません)。中でも「おまえがパラダイス」は、イエロー・モンキー楽曲のヒントになったとして、「JAM」は同じ引き出しにあると、ロビンにより語られています(The Covers(2014年/NHK)より)。

 

「イエロー・モンキーはわが道をいく感じ」

―沢田さん、イエロー・モンキーの音を聴くと新しいなつかしさを感じませんか?

沢田研二:いや、なつかしいとか思わなかったんですよ。音楽ってもの自体もう目新しいっていっても本当に新しいのってなくて、新しいって思ってるものはただの流行でね。だから新しい新しいって言ってもどこが新しいんだろうって思うし。それよりもイエロー・モンキーはわが道をいく感じ…テレビで特集を見させてもらったけど言葉がすごく日本的ですよね。英語があんまり出てこない。だからそういうのはすごい新鮮だし、ああ、やられたなって感じでね。こういうのダサいかなって思ってたけど、やっぱり好きでね。僕もこういう詞を書いてたんだけど、今まではわりと人にプロデュースしてもらうことが多かったからその人にこの言葉がヤダなって言われちゃうと“そうですよね……”って引き下がってた(笑)

吉井和哉:でも沢田さんの日本語ってすごく色気があってね。沢田さんってジャパネスクなんだよね。その代表格。だから沢田さんが英語で歌ってると淋しい。日本語をトーンで聴かせてほしいですよね。

沢田研二×吉井和哉 from THE YELLOW MONKEY

WHAT’s IN?ES(1997年/ソニーマガジンズ)より抜粋
インタビュー:佐伯明/撮影者:有賀幹夫

<記事内で登場した作品>

沢田研二 A面コレクション

※イエロー・モンキー、ロビンがカバーした「ストリッパー」「追憶」「おまえがパラダイス」「サムライ」を収録