音楽と人(2011年/音楽と人)に掲載された、THE BACK HORNのドラムス・松田晋二さんのコメントをご紹介します(以下に抜粋)。松田さんは、この記事以外でもイエロー・モンキー特別番組などのTVや雑誌などでイエロー・モンキーについて語られていて、ファンを公言。ロビンとはTHE BACK HORNのメンバーと共に対談もされ、一緒に飲みに行く仲でもあります。2009年のイエロー・モンキートリビュートアルバム・「THIS IS FOR YOU」にも、THE BACK HORNで参加。松田さんの選曲で「球根」のカバーをされています。
「『天国旅行』を聴いたときには一瞬にしてその楽曲と歌詞で創造のリアリティに連れてかれました」
僕は吉井和哉という存在に「太陽が燃えている」で初めて出会って。<お前だけ、このことを知ってていいんだよ>って囁かれているような魔力にヤラれて、秘密の箱を開けてしまったんです。なんかこの感じ、他の人では感じられない独特のものなんです。
「天国旅行」を聴いたときには一瞬にしてその楽曲と歌詞で創造のリアリティに連れてかれました。経験したことないのに、経験したかのような世界観。
吉井さんの曲は、いつも悲しそうに聴こえるんだけど、その悲しみに酔いしれてないんですよね。しみったれてないというか。そういう気持ちを抱えてるけど、その弱さに酔いしれずに懸命に叫んでる。そんな感じがするんです。だから吉井さんの歌を聴いていると、誰もが絶対に感じている寂しさや孤独感を、お前はそれでいいんだって認めてくれてるような気がしてくる。そんな優しさと力強さがあります。
<記事内で登場した作品>
THIS IS FOR YOU~THE YELLOW MONKEY TRIBUTE ALBUM
※THE BACK HORNによる「球根」収録