美輪明宏さんとイエロー・モンキー

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吉井和哉のオールナイトニッポン(1995年/ニッポン放送)で放送された、美輪明宏さんとのコミュニケーションをご紹介します。美輪さんはロビンと雑誌で対談されたことをきっかけに、ライブに花を贈られたり、フジテレビ「笑っていいとも!」テレフォンショッキングでロビンとヒーセを紹介されたり、2001年の東京ドームライブに足を運ばれたりと、ロビンとイエロー・モンキーを応援されていました。2017年には、イエロー・モンキーのニューベストアルバムのアートワークに登場するキャラクター・TYMくんの声を担当。イエロー・モンキーとのコラボレーションが実現しました。

ロビン:はい!ということでね、もお~熊本の人たちは、というか、九州全般に言えることですけども、幸せですね!この歴史的な幻の瞬間が、この熊本で、今!

美輪明宏:ふふふふふ。

ロビン:すいません、大げさで(笑)

美輪:その方が面白いけど(笑)

ロビン:今夜のゲスト、美輪明宏さんです!

美輪:どうぞよろしく。こんばんは~。

ロビン:こんばんは。もーう、今日は熊本の「ホテルキャッスル」で!ディナーショー!

美輪:ディナーショーね。うふふ。

ロビン:もう、何回かやってらっしゃるんですか?

美輪:えーとね、20年ぶりくらいじゃなーい?あの、ディナーショーはね。

ロビン:ああ!そうですか!

美輪:お芝居では去年、あの、「黒蜥蜴」のお芝居で来てますからね。だけど、ディナーショーってのは、20年ぶりぐらいですよ。

ロビン:美輪さん、お顔を拝見すると、相当眠そうなんですけど(笑)いつも何時ころお休みになるんですか?

美輪:いやあ、あたくしはね、こんなはずじゃなかったんだけどね、もう24歳になるとね、もうダメね(笑)だんだんだんだん、早寝早起きになってきちゃって、歳をとってきた証拠でね、もう、12時にはもう…家で寝てますよね。

ロビン:24歳ともなるとね(笑)

美輪:そう、24にもなると。

ロビン:今も、もちろんお若いんですけど(笑)、お若い頃はもう、夜遊びバンバンでしたか?

美輪:ああ、4つか5つの頃~?

ロビン:はははははは!(笑)

美輪:もう飲むわで(笑)だいたいそうね、寝るのは4時頃でしたからね。

ロビン:(笑)そうですか。今日のディナーショーは、どういう客層なんですか?

美輪:やはりディナーショーっていうのはね、どうしてもほら、お値段がはるでしょ?

ロビン:失礼ですけど、だいたい、おいくらくらい…?

美輪:それは分からないけど、やっぱり、3~4万てとこじゃない?

ロビン:ああ…じゃあ子供は行けませんよね?

美輪:だから2人で行くとなるともう、10万になるでしょ?

ロビン:海外旅行行けますよね。

美輪:ねえ、だから本当にあの、気の毒よね。あたしは、だったら、自分ではディナーショーなんかは行かないわね。

ロビン:ああ…

美輪:だって、ねえ(笑)自分で決める食事じゃなくて、お仕着せのディナー食べさせられてよ?

ロビン:やっぱ、お弁当とか持ってっちゃうと怒られちゃいますしね。

美輪:そうよね、持ち込み禁止でしょ?私だったら持ち込みでね、お重箱かなんかにいいの入れてくけど(笑)で、1時間くらい座らせられて、でもコンサートだったら、だいたい2時間から2時間半くらいたっぷりだし、で、自分で持ち込んで何食べたりしててもいいわけだしね。だから、私はその方がいいんじゃないかなって思ってるけどねえ。

ロビン:あのー、今ラジオを聞いている若い子たちは、美輪明宏さんていう24歳くらいのことは分からないと思うんですけど、僕が凄く、尊敬、お慕い申しておりますと。

美輪:いえ、もう何か、ずいぶん宣伝してくださってるんでね。有り難いわよねえ、本当に。

ロビン:あのー、「DHCバージンオイル」?(当時、美輪明宏さんがCMに出ていた商品)ほどではないですけど…(笑)

美輪:いーえ(笑)でも、隣で聞いていたら貴方、さっき一人でやってらしたの、凄く上手なのね。

ロビン:い、い、い、いええ!やめてください!あの、美輪さん、こないだね、僕がこのラジオで、美輪さんと雑誌で対談してもらうということで、あのー、リスナーの方もやっぱり美輪さんのファンの方が多くて、イエロー・モンキーってやっぱ、女性のファンも多いんで、あのー20歳…

美輪:今、表にずいぶん立ってらっしゃいましたよ。で、握手してきた(笑)

ロビン:あ!もう幸せですね!それで、20歳、半ばくらいの女性も結構多いんで、美輪さんのファンの方ってのも多いんですよ。こないだ、その雑誌発売されたんですけど、ご覧になりました?

美輪:拝見しました。

ロビン:どうでしたか?

美輪:だから、あの写真家、上手いね。あの雰囲気のね、掴み方とかね、あのー、色んな構成の仕方とか、凄く、ライティングも良かったしね。だから、あのー、シャッタータイミングがとても良いのよね。吃驚しちゃった。

ロビン:なんか、撮ってもらう時は一瞬、あれ?と思う時もありましたけどね。大丈夫かな?と思って…

美輪:でも、貴方のあの、あそこで喋ってたりした雰囲気とか、ステージの雰囲気でもないのよね。全然違う顔に写ってたでしょ?吉井さんの顔が。

ロビン:ええ。

美輪:で、面白いなーって思ったのね。

ロビン:大仏になってましたかね?(笑)

美輪:いえいえ、大仏のね、何て言うの、(ロビンの)後ろにね、守護霊みたいな感じのが見えたんだけど、いや、何かね、本当に素直な、何かこう…メルヘンチックな少年っていう感じに写ってたじゃない?

ロビン:ああ、自分で見ても「可愛いな」って思って。

美輪:ねえ?ちょっと可愛い…少年って感じで写ってた。あれに比べて私は隣でさ、な~んだか、煎餅売ってるおばさんみたいな(笑)

ロビン:ふはははは!(笑)この言い回しですよ!リスナーの皆さん!この言い回しですよ!(笑)

美輪:いやだな~と思って(笑)

ロビン:煎餅って、なかなか出てこない…(笑)

美輪:でなきゃ、ロシアの羅紗売りのおばさんってとこね(笑)いやだったわ(笑)

ロビン:ひゃはははは(笑)記事はご覧になりましたか?

美輪:記事も、なかなかいい記事でしたよ。

ロビン:一生懸命、文章に…やっぱ彼も、ライターの方も美輪さんの大ファンだったので…なるべくね、分かりやすく…

美輪:苦労してるって感じでね…後が恐いって思ったんでしょうね。

ロビン:ひゃははは(笑)

美輪:やっぱり命が惜しいのね、誰だって(笑)

ロビン:ひゃはははは(笑)美輪さんはあの、今日、(熊本に)いらっしゃったんですよね?

美輪:そう、今日、朝早く来て…

ロビン:すいません…

美輪:で、今頃はだいたい、寝てるんでやんすけどね。

ロビン:寝てるんですか…(笑)

美輪:でもね、吉井大先生にお会いできるってんでね、胸、弾ませて来たの。ふふふふふ。

ロビン:うわあ…!あのー、明日また東京に戻られると、またお忙しいんですか?

美輪:そうです、14日、15日が新宿の厚生年金ホールで、こないだPARCO劇場でやったようなコンサートあるでしょ?

ロビン:はい。

美輪:ちょっと違うパターンでやって、その後、ヒルトンホテルとかね、あと、ホテル横浜でディナーショーやって…

ロビン:美輪さんは、ディナーショーとコンサートとお芝居は、どれが一番好きですか?

美輪:そーうねえ~えっと、ラクなのはディナーショーよね。

ロビン:ラクですか?

美輪:1時間で終わっちゃうでしょ?

ロビン:はああ…

美輪:で、コンサートは2時間半でしょ?

ロビン:ディナーショーは何曲ですか?歌うの…お歌いになられるのは…

美輪:えっとね…まあ、お喋りの分数を増やさなきゃいけないから、その点、曲を少なくしなきゃいけないでしょ?

ロビン:うん…

美輪:だから、ディナーショーの方が、一応ラクですよ。時間的にね。で、コンサートの方がちょっと大変。芝居はもっと大変。

ロビン:はあ~。

美輪:だいたい、ほら、自分で演出したり、音楽とか装置とか、そっちの方もだいたい、やったりするでしょ?で、主演でしょ?で、やっぱり50人くらいの人間をこう、使わなきゃいけないわけだから。すごい、くたびれる。

ロビン:あの、今PARCO劇場とかでね、「毛皮のマリー」とか、やられますけども、

美輪:いしだ壱成とね。

ロビン:いしだ壱成君と。

美輪:去年やって、大ヒットして、それが25年ぶりの再演だったんだけど。で、また切符が1日で売り切れちゃったから、入れなかった人がいっぱいいるの。で、それでほら、1月、2月と、PARCO劇場でまた再演するの。

ロビン:いしだ壱成君はどうですか?

美輪:すっごい頭がいいし、センスがいい。やっぱりね、お父さんの石田純一さんに言ったのよね、「貴方よりセンスあるわよ」って(笑)

ロビン:ははははは(笑)

美輪:ふふふふふ(笑)ほんとに。あのね、「このセリフの裏の意味はこういう意味なのよ」って言うでしょ?でね、ドイツ人が演出家なのよ。それで、ワダ・エミさんだけが日本人で、スタッフでね。衣装担当の。アカデミー賞を取ったワダ・エミさんが、衣装でしょ。

ロビン:はい。

美輪:で、装置がフランス人なの。

ロビン:はい。

美輪:で、照明がフランス人なの。で、音楽がドイツ人。だから、中はほとんど、英語とフランス語がごっちゃになってるのね、稽古場は。滅茶苦茶なの。で、彼、英語喋れるのね。ずっとオーストラリアに行ってたらしくて。

ロビン:いしだ壱成君が?へぇ~!

美輪:そうそうそう。英語べらべらなのよ。で、凄くスムーズなんだけど、それでも、相手がドイツ人でしょ?で、フランス語で英語で喋るからごちゃごちゃになってるんだけど、あのー、なかなか伝わらないのよね。セリフの意味が。

ロビン:はい。

美輪:で、私が見かねちゃって、「待って。壱成ちゃんね、ここはこうなのよ」って言うとね、もう、1を教えたら10を知っちゃうのね。

ロビン:ほおー…

美輪:すっごい、カンがいいのよ。

ロビン:天才少年!

美輪:それで、お父さんにそれ言ったらね、「珍しい」って。あの人は、全然、言うことを聞かない男だって言うの(笑)

ロビン:はははは(笑)

美輪:頑固なんだって(笑)納得いかないと、テコでも言うこと聞かないって。面白いね。

ロビン:ふう~ん…

美輪:だから、そういう人って、ずいぶん、若い人でさ、これ聴いている年代の人もそうだろうけど、吉井さんもそうだけど、若い人たちで、Going My Wayで、納得しないと言うこと聞かない、妥協しない人が増えてきてるわね。

ロビン:ああ、最近増えてますよね。

美輪:あの、イチロー選手もそうでしょ?一昨日だったかしら?ヤクルト(スワローズ)の古田(敦也)さんとね、パーティーで野茂英雄さんに会ってきたのよね。

ロビン:はい。

美輪:で、彼もそうじゃない?彼もね、長崎出身なのよね。で、五島列島なんだって。あたくしは市内なんだけどね。そして、彼がね。あのー、(大リーグのロサンゼルス・)ドジャース行ったでしょ?アメリカへ。

ロビン:ええ。

美輪:それだって、そのクチじゃない。ね?誰の言うことも聞かない、自分の初志貫徹でバーッとやっちゃう。

ロビン:何かね、言った時は周りから叩かれて…で、向こうで勝つと英雄になったりと…勝手だとか何とかね、そう言う声もありましたね。

美輪:世の中ってやあね。「勝てば官軍負ければ賊軍」でさ。

ロビン:古田さんは、中井美穂さん?でしたっけ?結婚式、行かれるんですか?

美輪:そうそうそうそう、私、ヤクルトは、野村さん(ヤクルトスワローズ旧監督)がまだ南海(ホークス)時代から友達なのよ。だから、同い年なの、野村さんと私。

ロビン:えっっっ!(笑)野村克也さんと?!美輪明宏さん?

美輪:24歳(笑)

ロビン:24歳?!(笑)はははは!(笑)それは、タモリさんとデヴィッド・ボウイが同い年くらい、すごいですね!(笑)

美輪:くくくくくく(笑)でもね、デヴィッド・ボウイがさ、日本に紹介された時ね、

ロビン:バイセクシャルでね。

美輪:バイセクシャルで。すごいメーキャップして、すごい格好してたじゃない。世界中が驚いたのよね。

ロビン:うん。

美輪:日本人は誰も驚かなかったのよ。

ロビン:何でですかね?!

美輪:私がいたからよ(笑)その前に。

ロビン:ふはははは!(笑)よっ!

美輪:それよりもずーっと前でしょ?だからボーイ・ジョージの時もそう。だーれも、驚かない…で、あたし、「なーに?お前さん達、もう古いよ!」って(笑)

ロビン:くくくくく(笑)

美輪:だって、昭和31年よ?あたしが、茶髪どころかさ、あの、真紫に、髪の毛紫にして、紫ずくめだったりね。緑にしてね、お風呂屋さん行ってね、下の方で洗えばいいのに、上の方で洗うから、お風呂屋中、緑色になっちゃう…(笑)

ロビン:はははははは!(笑)

美輪:髪洗うのに、怒られちゃったことある…(笑)

ロビン:まあ、美輪さんはやっぱ、紫色が好きなんですよね?

美輪:いや、そうじゃなくて…

ロビン:そうじゃないんですか?

美輪:あの頃、あのー、終戦後の日本にはね、紫って色が、看板一枚もなかったのよ。

ロビン:ああ~。

美輪:街になかったの。

ロビン:やっぱ、何か不謹慎な感じなんですかね?

美輪:いやいやいやいや、あのー、何か紫って色っていうのは、取り付きにくくて嫌いだったんじゃないの?みんな。だから、「宣伝するには紫が一番いいな」って思ったのね。

ロビン:ない色ですからね。

美輪:ない色だから。だって、洋服生地買いに行って、なかったの。

ロビン:紫が!

美輪:1枚も、なかったのよ。だから、しょうがないから、あたし、白生地買ってきて、自分で染めて、色留めして、それで洋服屋さんに持ってって、作ってもらったの。

ロビン:だって、当時は赤い色だけだって、もう…

美輪:国賊!

ロビン:ねえ?(笑)

美輪:国賊よ!石ぶつけられるわよ!

ロビン:それを通り越して、紫ですからね!

美輪:そうなの。

ロビン:へヴィーメタルだって、赤い色の次に紫を着たら、何か言われるからね!

美輪:ああ、そうなの?(笑)

ロビン:そうなんですよ。赤を卒業すると、紫行きますからね。

美輪:へヴィメタこそ、世界中の色、何着たっていいだろうに!ダメなの?

ロビン:ええ…

美輪:言われる?

ロビン:ええ…言われますよお…言われますっていうか、やっぱあるんですよ!黒!その次、赤!紫!とか、そういう色の流れ?紫に行くと、ちょっと高級な…それでは、1回コマーシャル挟ませてもらいます!

ロビン:はい、今日のゲストは美輪明宏さんですけども…今日は熊本でディナーショーがあったということで。あれですか?地方とかのディナーショーは熊本だけになる…?

美輪:いえいえいえいえいえ、あの、色んなとこに行きましたよ。あの、博多も行ってるし、私すぐ忘れるんだけどね、色々行きますね。

ロビン:あの、僕が昔、3年くらい前に熊本に来た時に、レコード屋さんに行ったんですよね。キャンペーンに。

美輪:ええ。

ロビン:そこのレコード屋さんの方が、ちょうど美輪さんのコンサートが熊本であって、「すごい、ロックに詳しかった!」って。記憶力が物凄い人だって…そのレコード屋さんの人は、十何年前に一回お会いしたことがあるらしくて、ちょっとだけ。でも、「それ覚えててくれた」って。「私のことを」。

美輪:ああ、そう。でも、それは遠い過去の話よね。今はもう、恋人だって忘れちゃうのよ。

ロビン:ふふふ(笑)

美輪:「銀巴里」ってライブハウスで私ずーっと出てて、今閉鎖されたんだけど、40年出てたとこで、24歳で40年出てたってのも変な話だけどさ。まあ、銀座でライブハウスずーっとやってたでしょ?そしたら、ある日お店に出勤したわけね。そしたら素敵な、船長さんみたいな、お船のね。船長さんみたいな格好した人が立ってたの。

ロビン:はい。

美輪:「わあ、素敵だな」って思って。で、その人が立ちふさがってるから、中に入れないの。「ちょっと、ごめんなさい」って、体中で媚びを売って…

ロビン:ははは(笑)

美輪:いいお顔しちゃって(笑)「失礼」って、こう行こうとしたら、「しばらくだな」って言われたの。(ええ?こんな素敵な人、知ってたのかしら?)って、「あの、どちら様でしたっけ?」って言ったら、「バカヤロウ!」って言われちゃってね(笑)何で「バカヤロウ!」って言われなきゃいけないのって。昔、1週間だけ一緒にいたことがある男だったの。

ロビン:ああ~…

美輪:それ忘れちゃってたの。昔は二等船員だったか、もっと若くてラフだったのね。それが船長さんになっちゃって…

ロビン:映画みたいなお話ですね~!

美輪:そうなのよ~!マリーさんのお話よ!

ロビン:マリーさんの(笑)

美輪:マリーさんのお話(笑)

ロビン:美輪さん、素朴な疑問なんですけど、好きな食べ物って何ですか?

美輪:…うーん、男。んふふふふ。

ロビン:くくくくく(笑)

美輪:それは嘘だけどさ(笑)あたくしはね、嫌いなもの、ないの。

ロビン:何でも食べますか?

美輪:何でも食べます。食べちゃう。

ロビン:今日のお昼、何食べましたか?

美輪:んーと、お昼はね、エビフライをちょっとでしょ、それから、カレーライスをちょっと、スモークサーモンちょっと、色々取るのが好きなの。

ロビン:ああ、まんべんなく色んな食べ物を…

美輪:長崎生まれでしょ?

ロビン:ああ~!

美輪:だからね、卓袱料理みたいに、何でも少しずつ、わーっと、量じゃなくて、種類を多く食べるの。

ロビン:なるほど~。長崎、僕昨日行ってきました。ライブ。

美輪:あ、そう?吉井さんの顔をこう、見てると、長崎の顔なのよね。

ロビン:僕、長崎に初めて行った時に、すっごい、何かね、思い込み激しいんですけど、「何かあったんじゃないかな?」って気がしてしょうがなかったんですよ。その、ジャガーさんの、「jaguar hard pain」っていう、僕らのアルバムのお話しましたよね?マリーさんとか出てくる、それが「長崎で何かあったんじゃないかな?」っていう気がしてしょうがない時があって。

美輪:前世、貴方、長崎にいた異人さんだったんじゃないかしら?

ロビン:長崎の異人さん!悪い男ですね!(笑)

美輪:ふふふ。ロマンティックでいいじゃない。別に赤い靴履いてた女の子連れてったわけじゃないもの(笑)

ロビン:ははは(笑)

美輪:ふふふ(笑)

ロビン:そう、だから僕、札幌とかも好きなんですけど、長崎はそういんじゃなくて、すごい電気が走るとか、そういう風になっちゃうんですよね。

美輪:ああ、その顔!合う!長崎の顔よ!

ロビン:合う?(笑)

美輪:うん。国籍不明だもの。ね?

ロビン:う~ん。

美輪:国籍不明で、それで、二重瞼なのに、濃い顔じゃないのよね。

ロビン:そうなんですよね。でも、一時期「しょうゆ顔」とか流行った時は、「サウザンアイランド顔」とか言われましたけどね。

美輪:ああ、そう?(笑)

ロビン:濃そうで薄いっていう…(笑)

美輪:うっふっふっふっふ…(笑)ややこしいねえ!(笑)

ロビン:ややこしいんですよ!(笑)そうなんですよ、それで、長崎昨日行ってきたんですけど、やっぱり、好きでしたね。いいとこですね。昔はね、大変だったでしょうけど。

美輪:いやあ、昔はよかったの。

ロビン:よかったんですか!

美輪:今の長崎よりも、よっぽどロマンティック!

ロビン:ふ~ん!

美輪:だって、お汁粉屋さん入ると、家の対面にあったお汁粉屋さんがあってね、竜宮城みたいなもんなのよ。門が。

ロビン:門が!

美輪:それでね、中に入るとマジックミラーで、長くなったり横になったりするやつ…

ロビン:はい、ありましたね(笑)

美輪:アレが横にずら~っと貼ってあってね。それで、椅子やなんかが紫檀でできてる…

ロビン:したん、て何ですか?

美輪:紫檀黒檀ていう木があるじゃない?中国の。中国の、彫刻のある。それがテーブルや椅子で、それでランタンが下がってて、シャンデリアが下がってて、それでお汁粉屋なのよ?変でしょ?

ロビン:ほお~!僕は何でもない喫茶店に行っても、すごいモダンでしたもんね!

美輪:あ、そう?「銀嶺」っていうとこ、行ってごらんなさい。

ロビン:「銀嶺」?

美輪:むかーしながらの、骨董品がいっぱい置いてる…

ロビン:喫茶店ですか?

美輪:喫茶店兼、レストラン。立て替えてからちょっと雰囲気変わったけど、前はもっとロマンティックだったの。

ロビン:今は長崎とか、あんまり行かないんですか?

美輪:んー、こないだ、トークの仕事で行ってきましたけどね。

ロビン:トークの。

美輪:トークショー。放送局の仕事で。

ロビン:ふーん…!なるほどねえ…(周りの様子を気にしているらしい)

美輪:何?天の声が聞こえるの?ふふふ。

ロビン:いやいやいや!美輪さん、こないだ雑誌でね、インタビューさせてもらった時に、日本のロック、というかロックの話…ラジオで話したんですけどね、「ロックを聴くのは耳からウンコを食べるなもんだ」って…

美輪:あはははは(笑)

ロビン:それで本が書けちゃう…ほんのタイトルにしたいくらいの(笑)

美輪:だから脳みそが腐っちゃうってね(笑)

ロビン:でも、「ビートルズは好きだ」って。好きだと言うか、まだ聴けると。

美輪:いや、ビートルズは、バロックがね、下地になってるじゃない?で、やっぱりあの、メロディを大事にしてるからね。で、そういったところでやっぱり素人が聴きやすいとこでもあるんだし、しかも音の使い方が、今までなかった音の使い方してるのよね。12音使ってみたり、色んな音してみたり。音の移行の仕方とか、終わり方とかね。

ロビン:ああ~。

美輪:だから、そういったとこで凄い独創性があるし、だから好きだったの。あと、デオダードっていうのが、クラシックとロックを始めてミックスさせた人なんだけど、これ、同じころの人ね。これはやっぱり、ダイナミックで、すごいロックだったのね。で、全然やかましくないのよ。だからあたし、デオダードなんかも好きだったの。

ロビン:うん。

美輪:日本では、もう解散しちゃったけど、ソフトバレエ!

ロビン:ああ、ああ、何回かお会いになったことあるんですよね、森岡(賢)君とかね。

美輪:そうそうそう。森岡君はほら、私の追っかけやってくれて、「曲作る」って言うんで、じゃあって、凄いいい曲作ってくれたんだけど、

ロビン:ふ~ん!

美輪:でも、その前に結局、解散しちゃったんだけど。こないだ来ましたよ!コンサートに!

ロビン:お家の方に行ったのかと思って、今ビックリしました(笑)日本のロックバンドは他に聖飢魔IIも…

美輪:聖飢魔IIもね、「何で煩くないんだろうな」と思ってね。顔は煩いのにね。

ロビン:ひひひひひ(笑)

美輪:何であの、「声煩くないんだろう」って思ってたらね、そしたら何か、あの人ピアノを、クラシックやってたって。

ロビン:デーモンさん。

美輪:そう、デーモンていう、あの人ね。

ロビン:相撲にも興味あるらしいですね(笑)

美輪:ああ、そう。

ロビン:変わった方ですよね。

美輪:女にばっかり興味があると思ってたのにね。問題起こしてきて…

ロビン:まあまあ(笑)

美輪:まあ、悪魔だからしょうがないけど(笑)

ロビン:ははははっ!(笑)

美輪:でも、あの人は無邪気でいいんじゃない?

ロビン:でも日本のロックも、やっぱり、すごく、聴きやすい…

美輪:何てったって、イエロー・モンキーですよ。

ロビン:ありがとうございます、もう~!(笑)もうね、もっとお話したいんですけども、美輪さん、もう、瞼が半分閉じつつありますので(笑)

美輪:それは貴方の前だから…(笑)

ロビン:いえいえ!(笑)あの、美輪さんはまた1月12日から2月4日まで、PARCO劇場で、先ほどのいしだ壱成君を交えて…

美輪:宣伝してくれて、ありがと。

ロビン:「毛皮のマリー」を…

美輪:そのうち、貴方もお芝居やればいいのよ。

ロビン:お芝居……ちょっと待ってください(笑)6月21日はPARCO劇場で、三島由紀夫さんの作品の近代能楽集「葵上」…?

美輪:あと、「卒塔婆小町」とね。

ロビン:で、9月27日から10月21日まで池袋の芸術劇場で、エディット・ピアフの「愛の賛歌」!これ美輪さんが演出なさる…

美輪:作・演出でね。

ロビン:大変ですよね!

美輪:これも20年ぶりなのよ。再演。もう、声上げて泣いちゃうの。

ロビン:ほんとに!?すっげー!観たいなあ~!

美輪:すごい、感動的な…21歳も年下のテオ・サラポと結婚するでしょ?最後に。それで、ボロボロの体になって、テオ・サラポに「貴方の歌のまんまだと私が死んだら世間は受け入れてくれないから」って、「練習しましょう」って、重病の中でね、練習、稽古させるわけ。で、「もっと早く!」「もっとピアニッシモで!」とか煩く言ってて、1曲歌い終わって、テオ・サラポが振り返ってね、「どうだった?!」って言うと、もう死んでるわけ。

ロビン:ああ、もう話聞いてるだけでウルっときたもん!ふふ(涙声)ああ、観たい…観たいなあ…何か俺、ちょい役でもいいから出たい…

美輪:相手役でどうです?

ロビン:いやいやいや!すいません!

美輪:あ、私の役でどうかしら!(笑)

ロビン:何言ってるんですかっ!!!(笑)ということで、もう話がすごいことになってしまいました!美輪明宏さん、夜遅くにすいませんでした!ありがとうございました!

美輪:貴方のことですもの!いつでもどうぞ!

ロビン:またぜひ、お仕事で一緒させていただいたら光栄だと思っています。

美輪:こちらこそ!

ロビン:今日はありがとうございました!

美輪:ありがとうございました。

<記事内で登場した作品>

THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST