宗清裕之さんが語るイエロー・モンキー

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「メカラ ウロコ・20」(2009年/フジテレビ)で放送された、宗清裕之さんのコメントをご紹介します(以下に抜粋)。日本コロムビアレコードの制作ディレクター(当時)として、イエロー・モンキーをメジャーデビューに導き、1996年のレコード会社移籍まで楽曲制作に携わっていらした宗清さん。イエロー・モンキーが日本コロムビアレコードを移籍する際に発売されたCDBOX「TRIAD COMPLETE BOX」のブックレットで楽曲制作について解説をされた他、雑誌、Webのインタビューなど数々のメディアでイエロー・モンキーについてコメントを寄せられていますが、この放送ではイエロー・モンキーの第一印象などの思いを語られていたため、ピックアップしました。

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「これがロック」と思えた瞬間が、あのバンドにはいくつもありましたよ」

インディーズで出ていた「Bunched Birth」、この音源をいただいて、もう一発で、何て言うか僕にとってはすべてがフィットする、ものすごく自分の好みのロックだったんで「これはすごいじゃないですか」、そして「ぜひライブを見せてください」と。

そのライブは、今はもうないんですけど、大宮にフリークスってライブハウスがあったんですけど。ケバイですよ、当時の化粧は。ケバイんだけども、とにかく出てきて、めちゃめちゃカッコいい。

あのインディーズのころの、「Bunched Birth」っていうアルバムの中の曲で「カメレオンの涙」って曲があるんですけど、これピアノが入ってるんですね。で、あの曲に関してはライブでも、ほとんどそれまで、その後もですけど、披露されてない曲だったんですけど、あれピアノで始まる曲なんで、「これ宗清、弾いてくれないか」って話があって。「おお、いいよ」ってことで。

そこまではやることが決まってたんで、「本編やった最後に、サービスアンコールみたいなとこでやるから」ってことで、僕も個人的に練習していってですね、行きましたんですけど。それ以外のことは一切聞かされてなくて。で当日、すごいメンバーも当時ハデなコスチューム着てましたんで、そういう準備もありつつ、吉井君が「宗清さん、ちょっとメイクしましょうよ」って。「別にメイクはいいよ、俺」「いやあ、俺らのライブに参加するんだから、多少のメイクしてないとバランスとれないからね」って、鏡も見せずにメイクしてくれまして。

で、結局そのメイクが、「ジギ―・スターダスト」だったわけですよ。ここ(額)にこんなの(飾り)があって。「これ、お前どういうことなの?」って、で「着るもんも…」って出してきたのが、ロンドンブーツに銀色のジャンプスーツだったんですよね。で、そこで俺は、ぶっちゃけハメられたなっていうのが分かって…

来日アーティストのメッカが武道館ていうのがあったんで、チープ・トリックにしても、ディープ・パープルにしても、あそこのライブ盤ていうのも彼らにとってバイブルだっただろうし。「その武道館で(やる)」っていうのは、すごいこだわりがあっただろうし。まあ正直、その後イエロー・モンキーはドームでやってるじゃないですか。でも武道館やるまでは、ヒーセなんかは「ドームなんかより武道館で一生を終わりたい」というぐらいなことを言ってたから。「ドームはロックじゃない!」ぐらいの。やったこともないのに(笑)それぐらいの勢いはありましたけどね。

ロックはいっぱいありますよ。でもビッグヒットを飛ばすロックっていうのは、いろいろ難しいですよね。ドメスティックな、J-POPとかJ-ROCKとかの言葉はあるけど、日本のロックとか洋楽のロックなしに「これがロックだ」と言うことを、そしてサクセスできたっていうのは、イエロー・モンキーが一番かな。「これがロックだ」と思えた瞬間が、あのバンドにはいくつもありましたよ。

メカラ ウロコ・20(2009年/フジテレビ)より抜粋

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