BRIDGE(2000年/rockin’on)に掲載された、ロビンとの対談における奥田民生さんのコメントをご紹介します(以下に抜粋)。奥田さんは釣り仲間や飲み仲間としてロビンと交流が深いことで有名ですが、スピッツ主催の「ロックロックこんにちは」をはじめとしたライブイベントやTVなどでも頻繁に共演。2009年のイエロー・モンキートリビュートアルバム「THIS IS FOR YOU」では「LOVE LOVE SHOW」で参加、自身のライブでも、お気に入りという「球根」や「バラ色の日々」などのイエロー・モンキー曲をカバーされています。ロビンも、奥田さんが所属するユニコーン・トリビュート
アルバムに、「与える男」のカバーで参加しました。
「“恋のかけら”を作った時に『あ、こりゃイエローモンキーじゃねえか!』と思ったんですよ」
ー吉井君“マシマロ”歌ってるんだ?
吉井和哉(以下、吉井)「うん、歌ってる。よく歌ってますよ、一人で。最近ちょっとね、歌いまわしが似ちゃうとこあるんですよ、だから」
ー奥田民生に?
吉井「うん。こないだ録った曲もちょっと似ちゃったっていうかね。似ちゃうんですよ」
奥田民生(以下、奥田)「うん。俺もだって“恋のかけら”を作った時に『あ、こりゃイエローモンキーじゃねえか!』と思ったんですよ」
吉井「ははははは」
奥田「歌い回しを気をつけるとほんとにそうなっちゃう時ある(笑)」
吉井「でも実は“太陽が燃えている”って“すばらしい日々”に似てんだよね」
奥田「コード進行がね」
吉井「“太陽が燃えている”のサビと“すばらしい日々”のサビ、コード進行がおんなじなんだよ」
奥田「でも盛り上がるんだよね(笑)」
ー(笑)“すばらしい日々”もだって盛り上がるじゃない。
奥田「盛り上がるっていうか(笑)、あれはなんかこう、お涙頂戴的な。貧乏脱出、みたいな。ははははは」
ー(笑)貧乏脱出。
奥田「でもイエモンの曲は僕は全然普通に、気持ちよ~く歌えますよ」
吉井「あと、(エレカシの)宮本君と民生君て、ちょっと似ちゃう時あるよね」
奥田「あ、宮本君ね。宮本君も気持ちよ~く歌えますよ。やっぱキーとかも大体おんなじような。やっぱりでもそこにはね、その三者の上にはね、なんかその、例えばサブちゃんみたいな、日本の心があるよね?それはだからジョン・レノンとかじゃないんだよ、共通しているのは。たぶん」
吉井「一生懸命そうじゃないように持っててるんだけど、巨人ファンと巨人ファンじゃない人みたいなのが出てしまうのが(笑)。巨人ファンはもう素直にサブちゃんになっちゃうという(笑)」
奥田「ははははは」
ーなるほどねぇ。
司会:渋谷陽一/撮影:谷口尋彦
<記事内で登場した作品>
THIS IS FOR YOU~THE YELLOW MONKEY TRIBUTE ALBUM
※奥田さんによる「LOVE LOVE SHOW」収録
※「恋のかけら」収録
※ロビンによる「与える男」収録