吉井和哉のオールナイトニッポン(1996年/ニッポン放送)で放送された、西城秀樹さんとのコミュニケーションをご紹介します。ロビンが「最も愛したロックミュージシャン」と発言する秀樹さんが、オールナイトニッポンにゲストとして登場。初対面となったロビンの感動の様子をお楽しみください。
ロビン:(裏声で)「カズヤ、カンゲキィ~!」
西城秀樹:「ヒデキもカンゲキィ~!」
2人:「何が出るかな?ヒデキルーレット!」
ロビン:(裏声で)秀樹さん、もうどうもありがとうございます!一緒に言うとこじゃないのに言ってくれて!
秀樹:いやいやいや、でも、これ誰が言ったのか分かんなかったんじゃないの、ひょっとしたら(笑)
ロビン:ありがとうございます!もーう!(裏声で)感謝感激でおしっこ漏れそうだなぁ!
秀樹:いやいやいや。
ロビン:今週のゲストはですね、今まで来てくださった方、本当に申し訳ありません!中山美穂さんとか、こないだPUFFYさんとかね、正直に言って!吉井和哉、本気で嬉しいです!目が涙目です!この方です!ご挨拶をよろしくお願いします!
秀樹:こんばんは、郷ひろみです。
ロビン:(拍手、パチパチパチ!)
秀樹:あ、違いました?(笑)西城秀樹です。
ロビン:はははは(笑)
秀樹:ひろみ君は、こういう声じゃないよね!今日、一緒だったんだ。そういえば。今日っていうか、昨日になっちゃうけど、もう。
ロビン:あの、モノマネとかできるんですか?郷ひろみさんの…
秀樹:(郷ひろみさんの声マネで)いやあ、僕はそんなことできませんよ!
ロビン:ははっ!(笑)この感触!この、70年代、俺が感じてきた感触!(笑)
秀樹:これ、「カックラキン大放送!!」な…(笑)
ロビン:いやいやいや!(笑)もう、嬉しいよぉ~!
秀樹:分かる人には分かってしまうという…
ロビン:舞い上がってますよ、多分!僕と同世代のリスナー、もしくは上のリスナーもそうですけど、若いリスナーも最近はね、秀樹さんのファンの方、とても非常に多いんで。
秀樹:ほんとに、嬉しいですね、もう。いやいや、とりあえず、初めまして!
ロビン:初めまして!ほんとにね、もう…俺、声が凄くイイ人になってないか?(笑)
秀樹:(笑)
ロビン:ほんとにね、あのー、ミーハー的な質問、もちろんあと、こういう仕事のこととか、今日は勉強させてもらいたいことも色々あるんですが、勉強しましょう!なんだこの、この25周年をね、そろそろ…もう25周年ですよね?
秀樹:そう、25周年を迎えて、ようやく18歳になったんです、僕は(笑)…話が合いませんか?(笑)
ロビン:はははは!(笑)いや、その…ところで、僕のこと、知ってます?
秀樹:知ってるんですよ!
ロビン:(声がひっくり返り)ふぁっ!はっ!心臓バクバクしてる!
秀樹:凄くいい曲…「JAM」でしたっけ?
ロビン:はい!ジュディーアンドマリーじゃないですよ!(笑)
秀樹:すっごい、いい曲だよね。めちゃくちゃ好きで。最初「これ誰歌ってんの?」って、知らなかったの。曲を先に聴いちゃったから。
ロビン:(声がひっくり返り)はぁ!ほんとに涙が出てきた!
秀樹:いやぁ!え、ほんと?!今度ニッポン放送…あ、そうなんだ!ってね。ほんと、全然イメージ違いましたけどね。
ロビン:(声が戻り)え?ちょっと待ってください(笑)どういうイメージだったんですか?
秀樹:え、イエロー・モンキーってイメージだよ!
ロビン:それは、例えば!
秀樹:え、だから、もっとこうね、過激な雰囲気があるのかなって…
ロビン:あー、もっと野蛮な!荒くれものな!
秀樹:すーごい、そういうのあったけど、そういう感じ、しないよね?意外とね。
ロビン:僕はもう、人がいいですから…
秀樹:でも、ツアーパンフレットとか見てると、何かすごい、昔の僕を思い出すような、マイクスタンド持ってこう、ガッと頭を下げて。あ、これ「薔薇の鎖」を子供の時にやってたのかな?みたいな…
ロビン:ひひひ(笑)もう!お察しのとおりでございます!今の僕のステージアクションはですね、あの、うちのね、親の…芝居やってたんですけど、親の影響と秀樹さんの!ロックパフォーマンス!これで成り立っております!
秀樹:あぁ~!そうか…嬉しいな!だいたい、あのー、男の子っていうのは、だいたい、マイクスタンドアクションね。僕はちょうど「薔薇の鎖」とかやってた頃ですよね。
ロビン:あの、質問でもあると思うんですけど、色々そのエピソードとか、色々お聞きしたいと思います。よろしくお願いします!
秀樹:はい!よろしくお願いします!
ロビン:さて!こうやってとりとめのない会話をしてるとあっという間に時間が過ぎて、もったいないです!僕だけの自己満足に終わってもなんなんで、今回勝手に、「ヒデキルーレット」というのを作らしてもらいました!
秀樹:なんでしょう、それは?!
ロビン:単純なんですけど(笑)小堺(一樹)さんの(番組)「いただきます」の、サイコロトーク、ありますよね?
秀樹:あーあーあー!
ロビン:あのパクリ?(笑)
秀樹:それで、なんかこう、出てきて、それについて話すと!
ロビン:そう!昔やった過ちの話とか、恥ずかしい話とか…そういうようなことです!
秀樹:なるほど!オッケオッケ!
ロビン:まあ、うじゃうじゃ説明する時間ももったいないので、さっそく、始めましょう!では秀樹さん!スタートとストップをお願いします!ルーレット、スタート!
(ピコピコピコ!(ルーレットが回り)「若気の至りだった話―!」)
秀樹:若気の至りだった話…
ロビン:ということで…若気の至りだった話!
秀樹:これは結構、悲しいものがありますよ!やっぱりね、あの、僕が20代?20代と言いましょうね。あの、あんまりはっきり年齢言うとアレだから…その頃やっぱり、結婚願望ってのがありましてね、もう、すごい好きになった人がいるんですよ。
ロビン:はい!
秀樹:もう、結婚しよう!
ロビン:あの、一般人の方ですか?それとも…
秀樹:そこが!謎が謎をよんで、ナ~ゾ!ってやつね(笑)
ロビン:あぁ~!それは、まあそうですね!(笑)
秀樹:ふへへへ(笑)あのー、すごい好きだった人がいたの。それで、あんまり好きで…僕がアイドル全盛だったって言った方がいいかな?そしたら、マネージャーに、「お前、仕事を取るのか、女を取るのか」「俺(マネージャー)を取るのか、おんなを取るのか、はっきりしてくれ!」って、
ロビン:マネージャーさんが!
秀樹:うん。そん時俺はね、バカだったなーと思うんだけど、仕事を取っちゃったんだね。
ロビン:え、そうですか?
秀樹:いやいや!今思うとね、やっぱり、それぐらいの情熱があればね、その時に思い切ってジャンプしてれば、今頃3人の子供がいたんですよ!
ロビン:(笑)それもステキですけどね(笑)
秀樹:でも、それはそれで今、時間経過っていうか、年数が経ってしまうとね、あの時もっと、自分の態度の取り方があったんじゃないかなって。その人にすごく悪いなーってのは、今でもすごく思うことがある。これ僕ね、ある雑誌でも書いたことがあるんだけど、ほんっとに、そう思うね!これがほんとに、僕の思う若気の至りかね。
ロビン:これ、僕が察するところ、同じ業界なんじゃないかなーっていう気もしてるんですけど、僕の想像でね。
秀樹:うう~ん、ん?(笑)
ロビン;今はアレですか?やっぱり、あの当時ね、全盛期の頃に、可愛いなとか思うアイドルの方とかいっぱいいたと思うんですけど、
秀樹:あ、意外とね、キレイな人がいっぱいいるわけじゃないですか、あの業界。そういう、容姿とか、そういう感じでは好きにならないですね。やっぱ、メンタル面っていうか…うん、なっちゃいますよね。
ロビン:メンタル!
秀樹:うん。よくあるじゃないですか、あんまり美しいもんばっかり見てると、これ以上美しくならないんだろうからって、ちょっと違う角度から見ると、「あっ、こんなとこも美しかったのか!」って、こう、だんだん発見していく美しさってあるでしょ?
ロビン:沁みるな~!
秀樹:俺はね、やっぱ、どっかスキのある方が好きですね。
ロビン:あぁ~!もうスタッフも今、みんな勉強してますよ!息をのんでますよ、今!(笑)
秀樹:絶対、でも完璧な、その、何て言うの?スタイルが良くて、もう顔が良くてって、そういうの何か、息苦しくなってしまいません?
ロビン:あ~!
秀樹:そうでもない?
ロビン:僕はその、すごくキレイな人っていうのはあんまり見てないもんですから、こういう世界で?
秀樹:あ、キレイな人ね、最近はいなくなってしまいましたね(笑)
ロビン:ですよね!あの、変な話、ライバルっていうか、例えば、ケンカとかしたことないですか?業界内で!
秀樹:業界内で…ケンカ…は、ないなあ。
ロビン:ムカつくな、アイツ!とか。
秀樹:そりゃ、心のなかでは何度かあったと思うんだけど、誰っていうこともなかったんじゃないかな?結構、若いときは突っ張ってたから、ランダムにそう…
ロビン:かっこいいー!
秀樹:ていうか、それを越えちゃってね、やっぱり、映画のロケとかやってる時なんか、ちょっとからかわれただけでも、ぷつん!とキレてましたからね。
ロビン:え、あのー、例えばファンの方とか?
秀樹:いや、ファンの方というか、
ロビン:野次馬とか?
秀樹:そうそう、結構ツッパリの、「おにいちゃーん!」っていう人が何かこう来ると、
ロビン:そこがね、俺、秀樹さんのそこが好きだったんですよ!僕がちっちゃいころは、「寺内貫太郎一家」っていうのがありまして、ドラマが。で、いつもお父さんとケンカしてるじゃないですか。小林亜星さんの…
秀樹:はいはい!
ロビン:すぐブチっていって、(声マネで)「このやろぉ~!」っていくじゃないですか(笑)あれが、カッコいいなー!って。
秀樹:いっちゃってたんだよね。
ロビン:あれ、ほんとにケンカしてたこともあったらしいですね!
秀樹:いや!あのー、時々、芝居といえ「ここまでやらなくてもいいじゃないか!?」みたいな(笑)そういうノリになる時って、あるじゃない?で、やっぱりあのー、仕事でもそうだけど、ロケ仕事でも学生さんとかにそういうのあって、前からパンとやられると、若いから「何?!何か言った?」ってなって、こうなっちゃうんだね。それで、いくとこまでいっちゃったやつもあるんだね!で、これはヤバいなーと思って、何か載っちゃうかもしれないなと思いつつ、「いや、君アレだよね?」って、急に言葉が変わるのね!「君、アレだよね、何か、ケンカってのは一つのスポーツだから、これから仲良くしてこうよ」って(笑)
ロビン:(笑)
秀樹:フォローをしてしまう自分がいると、こうね(笑)そういうのもありましたよね。
ロビン:はぁ~!俺も小学生に「肉まん食ってる!」って言われたら、掴まなきゃダメですね!(笑)
秀樹:今は!今はないですよ!(笑)今、「ごめんなさい」って言ってますからね、何かあったら(笑)
ロビン:(笑)はい!じゃあ続いて、次のルーレットにいきたいと思います!スタートとストップをお願いします。
秀樹:ルーレット、スタート!ストップ!
(ピコピコピコ(ルーレットが回る)…「外人の話~!」)
ロビン:これ、外人が好きかどうかとか、そういうことじゃないですよ(笑)
秀樹:外人?(笑)外人の話って言ったってね(笑)
ロビン:アレですよ、僕が、外人って出てちょっとお聞きしたいのが、すごくロックフィーリングを感じるんですけど、まあ僕は、いわゆる芸能界の、僕は一タレントさんって見ちゃうところもあったんですけど、その中ではすごくロックフィーリングはあったんですけど、外国のロックとか、すごくやっぱ、好きなんですか?
秀樹:あのね、もともと僕、あのね、小学校3年生から、ジャズドラムを習いに行ってたんですよ。それで、その頃はまだ、いわゆる日本にエレキギターが入ってくるか来ないかぐらいのところだったから。それで、ジャズドラムをやってる頃に、ま、いわゆるベンチャーズってのが日本でこう、流行ってきて、そのインストゥルメンタルとか、結構、うちの兄のバンドと組んでやってて、それからビートルズ、ストーンズと、シカゴ、サンタナ、それからザ・フーとか出てきた、ツェッペリンなんかも結構やった方ですね。アマチュア時代ですけども。
ロビン:はぁ~!
秀樹:で、ボーカルの方では、あのー、僕はボーカルは後からだったんです。要するに、ドラムのミュージシャンになりたかった人だから、で、たまたまうちのバンドの、アマチュアバンドのボーカルが風邪ひいて休んだ時に、僕が歌いだしたのがきっかけで、「あ、面白いなボーカル」っていうことで。その時にね、僕はなぜか、あのー、女性ボーカリストでジャニスとか、
ロビン:(声マネで)「サマーっ!」
秀樹:あれがもうね、ハッキリ言って、あんまり美人じゃないじゃないですか。
ロビン:そうですね。
秀樹:だけど、ポスターまで貼ってね、何か見ると、どんどんどんどん好きになっちゃう。「何て可愛いんだろう?」と思いだしちゃった。
ロビン:若いリスナーのために言っておきますとね、すごく不良な女性でね、あのー、今の安室…
秀樹:あ、そうそう!奈美恵君を、もっとクチャクチャクチャクチャ!っていう…安室君は可愛いけどね。
ロビン:へへへ(笑)
秀樹:もっと悪くしたような。そういう感じだったかな?それとかやっぱり、ジョー・コッカ―とか、そうねえ…あと、ジェームス・バーン(?)
ロビン:JB!
秀樹:JBっていうのは、どっかマイケル・ジャクソンにしても、それから、もう一人あの、誰だっけ?えー、マイケル・ジャクソンが天使ならデビルと言われた…
ロビン:え、スティービー・ワンダーですか?
秀樹:いや、違う…プリンス!プリンスだ!
ロビン:何でスティービー・ワンダーが出てくるんだ(笑)
秀樹:だから、彼たちもやっぱり影響されたんじゃないかなって、だと思うんだよね。マイクスタンドアクションって、そこに出てくるんだけどね。
ロビン:あのー、不良系好きですよね?やっぱり…不良の匂いがする…
秀樹:うん、ていうかアウトローっていうかね、生きた歴史っていうか、それを目の前で見てきたし、あればもう、先輩に連れてってもらったりしたしね、コンサートとか。
ロビン:コンサートとかでも、僕がよく聞いた話だと、良く外国の曲をカバーしたりだとか…
秀樹:そうですね。あのー、カバーはもちろんしてましたけど、意外とその、球場コンサートとか、大阪球場とかでやってた頃なんですけど、その頃は確か、レインボーとかスコーピオンの…
ロビン:スコーピオン…(笑)
秀樹:あとホワイトスネイク!
ロビン:あれですよね、いわゆるヘビメタですよね、今言われたの。その走りというか…
秀樹:うん、ね。
ロビン:お好きなんですか?!
秀樹:いや、もともとがそこなんですよねやっぱり。で、TREXまでいきましたけどね。
ロビン:え、TREXも好きなんですか?!
秀樹:やりました!ただね、TREXは武道館観に行って、ガッカリしちゃったんだよね。
ロビン:(笑)
秀樹:レコードと…今で言うCDと生歌があまりにも違うんで、「何だ、だまされたな」っていう感じがして。
ロビン:すげー!!!
秀樹:ま、TOTOはね、速弾き…1曲2曲聴いて「素晴らしい!」と思ったけど、3、4曲目から同じようなフレーズに聴こえちゃって(笑)
ロビン:ははは(笑)
秀樹:うーん、という(笑)
ロビン:ロックオタクですねえ!
秀樹:うん、結構、贅沢に聴いてましたね。
ロビン:じゃあ、ここで秀樹さんの曲を1曲!ロックフィーリング溢れる秀樹さんの!最近出されたアルバムの…
秀樹:ライフワークの中からね。じゃ、「情熱の嵐」を!
(曲がかかる)
ロビン:は、改めまして今夜のゲストは、私、吉井和哉の最も愛したロックミュージシャン、シンガー、西城秀樹さんです!
秀樹:こんばんはー!西城でーす!
ロビン:で、ですね!今夜は秀樹さんが来るということで、質問の葉書を募集したんですけど、これがハッキリ言って、今までのゲストの中でダントツに多いんですよ!
秀樹:ほんとに?
ロビン:今言えませんでした、ダントツに!多いんですよ!しかも、みんな詳しいんですよ、めちゃくちゃ!
秀樹:ああ、そう!どうしてみんな、俺のことよく知ってるんだろ?
ロビン:何かね、ほんとに詳しい…若い世代が凄く詳しいんですよ。
秀樹:あ、この頃でもね、あのー、ツアーやってて思うのは、高校生…まあ、2年から3年あたりの人かな?お客さん、来てますよね。
ロビン:あのー、どうですか?リアクションは…
秀樹:あのだから、前の、昔の歌を知らないから、物凄い勉強してくるみたいね。
ロビン:えらいですねぇ~!
秀樹:俺ね、それはほんと、カンゲキするね!
ロビン:もう、凄く嬉しいですよね。
秀樹:それで、古くから応援してくれてるファンの人のふりを見て、一生懸命ついてこようとする、その姿!
ロビン:はあ~!
秀樹:僕、ちゃんと歌ってますよ?でも目に入ってくるじゃないですか!
ロビン:いや、ちょっと待ってください!「僕ちゃんと歌ってますよ!」ってことは、歌ってない人もいるんですか?!
秀樹:いや、そんなことない(笑)歌ってない人が最近多いじゃないですか。
ロビン:(笑)ああ、なるほど、口パクね…
秀樹:僕は絶っ対歌いますから!
ロビン:ということで、ハガキを紹介したいと思います!「秀樹さんにお願いがあります!秀樹さんといえば、西友の店長(当時のCM)ですよね?」
秀樹:踊る店長です。
ロビン:(笑)「私は西友でアルバイトを始めて3年になるのですが、西友では、店内に秀樹さんのシールを貼ったり、秀樹さんのコメントを流したり、特売の日には社員一同、直系50cmくらいの、「比べれば西友」と書いてある、秀樹さんのバッジをつけて頑張りました」
秀樹:はははははは!(笑)そうそうそう!(笑)
ロビン:「そのバッジはずっと大切に持っています。お中元でも、西城店長のオススメ品なども置きました。西友社員一同、もちろん私たちアルバイト一同も、秀樹さんを信頼していますので、これからもずっと、店長でいてください」
秀樹:あ、今年の暮れも、だから撮りましたからね、写真!お歳暮用のやつは。
ロビン:暮れ用の!
西城:今度、着物着てますから!店長、着物着てるんですよ。
ロビン:ねえ、じゃあきっとまたそれで、コマーシャルもやられるでしょうね。
西城:そうですね、しかも何か、似たような、大島のね。
ロビン:大島の!大島紬の!
西城:もう、店長がそんないいの着てどうする!みたいなね。
ロビン:いや、店長ですから、ビシッとね。
西城:この店長、実はちょっとスーパーヒーローなとこありましてね、キャラクター的に。
ロビン:ははははは!(笑)
西城:おもしろいですよ~!
ロビン:もう、ほんとあの、着物の下に鎖でも巻き付けてるんじゃないかっていう…勢いですけど(笑)
秀樹:ふふふふ(笑)
ロビン:次!「吉井さんは『薔薇の鎖』を振り付きで歌えますか?」…「薔薇の鎖」は分かんない…
秀樹:まだ、いけますね!
ロビン:あ、覚えてますか?秀樹さん。
秀樹:だって、今ニューバージョンの「薔薇の鎖」のアレンジで、やってるんですよ、ソロツアー。
ロビン:テレビだとここでやっていただくんですけど…!
秀樹:いや、マイクスタンド、ボンボン蹴ってますよ!
ロビン:はぁ~…何本も用意してるって感じで…(笑)
秀樹:何本も用意してますね。
ロビン:多分、それに関連した質問だと思うんですけど、「私も吉井さんに負けず劣らず、小中学時代は秀樹さんのファンでした。「紅白歌のベストテン」や「ヤンヤン歌うスタジオ」、「ヒデキ、カンゲキィ~!」のCMを観てました!」…君ぃ~!歌番組の例えがすごくマイナーだな!(笑)
秀樹:ははっ!(笑)
ロビン:「ベストテン」とかさぁ!(笑)
秀樹:他にもあるんだよ!
ロビン:ねえ!「夜のヒットスタジオ」とか…
秀樹:でも、マニアックでいいよね!
ロビン:いいですよね!で、「今日は、その当時からの秀樹さんの疑問をお尋ねしたいのです」。こういう方多いんですよ、きっと!「それは、『薔薇の鎖』を発売した直後は、歌っている途中でスタンドマイクを折りたたんでいた(壊していた)ようでしたが、途中からその動作がなくなったように記憶してるんですが、それを止めた理由は何かあるんでしょうか?」
秀樹:えっ!えっえっえっ?何?
ロビン:発売した当時はマイクスタンドを折りたたんでた(壊していた)ようなアクションをしていたと。だけど、途中からその動作がなくなったと記憶しております!
秀樹:あぁ~!あ~あ~あ~!
ロビン:それを止めた理由は何かあるのでしょうか、秀樹様!
秀樹:いやあ、これね、多分今僕が考えられるのが2つあるんだけど、あのー、単純に、マイクスタンドが、僕の理想のマイクスタンドがなかったんですよ。とにかくこのー、足の何て言うか、この…
ロビン:開き具合とか!
秀樹:開き具合とか、安定度が悪いやつがあったんで、それが多分ね、その生本番でやってる時に、すごく、思うようにできなかったんじゃないかって…
ロビン:あ!ムカついて壊しちゃったんじゃないですかね?(笑)はははは!(笑)
秀樹:うん、というのがあったんじゃないかと。これが一つ!で、もう一つは、やらなくなった理由は、多分、新しいアルミのスタンドを僕がかまやつひろしさんと開発した時に…
ロビン:アルミ製のスタンドなんですか?!
秀樹:そうなんだよ!
ロビン:僕、アルミ製なんですよ!
秀樹:それは僕なんだよ、考えたの!
ロビン:(声がひっくり返って)マージですかっ?!
秀樹:そうですよ!
ロビン:うれしぃーーーー!
秀樹:まだその、楽器店にない頃に!
ロビン:楽器店にない頃に!(笑)
秀樹:ない頃にですよ!私が工場に行って「10本作ってくれと!」「10本みたいな数少ないのはウチじゃ無理だ!」と。断られたところを、かまやつひろしさんの、その、権力で!
ロビン:権力で!(笑)かまやつさん、権力ありますもんね!(笑)
秀樹:権力ありますよ!で、軽いアルミ製のマイクスタンドを作ったんですよ。
ロビン:折れやすかったりね…
秀樹:折れやすかったんですよ!で、何かそういうことで…それでまあ、だんだんだんだん、そのアクションが、やるときっと、マイクスタンドが壊れるだろうってことで、それで省いたんじゃないかと!
ロビン:なるほど。じゃ、たまたま彼女(葉書のリスナー)は壊してた時を見たんですね!
秀樹:かもしれない。壊れたんで、それを一つのアクションにして…
ロビン:あ!あーあー!生も多いしね!
秀樹:昔あったじゃない?グループサウンズ時代とか、みんなバーッと壊したりする…その影響もちょっと会ったんじゃないかと思うんですけどね。
ロビン:なるほどぉ…!
秀樹:エキサイティング・ヒデキ!っていう…
ロビン:エキサイティング・ヒデキ!(笑)くくくく(笑)
秀樹:これをね、アピールしたかったんじゃないかっていう…
ロビン:あの、個人的にアレなんですけど、お話してて、エキサイトしてくると、僕は秀樹さんていうとすごく密接にあるのが、加藤茶さんなんですよ。
秀樹:あ、ああ!
ロビン:とかく禿げヅラを被って、ヒゲをつけて…
秀樹:「カトちゃんぺ」ね!
ロビン:そうすると声が似るじゃないですか!そのことを今すごい思い出して…(笑)もう、嬉しくて!あと、ドラム合戦!ドラム、お上手ですもんね~!
秀樹:ドラム合戦!ほんとにもう、小学校のときからやってて、ジン・クルーパーって人の教則本ね、やってましたよー!広島の田舎じゃね、その教則本が入ってくるのが大変だったんですよ!
ロビン:だから僕は、秀樹さんていうのは、歌もちゃんと歌ってカッコいいし、コントもちゃんとできる、そういう職業の人だと真面目に思ってて、今日こうあるんですよ!
秀樹:(笑)
ロビン:ステージとコントは別もんだと!
秀樹:そうそうそう!そういう風に、自分の中では考えてたんだね。で、僕「ザッツ・エンタテインメント」っていう映画がありましたけど、その影響なんかもあってね。
ロビン:はぁ~!
秀樹:何か、そういうほうがオシャレかなと…自分も楽しめるしね。
ロビン:割り切れますしね。次の質問です。次が詳しいんですよ~!「僕は70年代音楽に関してはマニアで、本当は石野真子さんが好きですが」失礼だ、お前は!(笑)「秀樹さんは、男性歌手の中では5本の指に入るくらい好きです」、一番て言え!(笑)
秀樹:もったいぶってんね、これ(笑)
ロビン:ちょっとナメてますね(笑)「秀樹さんというと、『ジャガー』ではアン・ルイスさんデザインのケツの割れ目が見えちゃっている衣装を着ていたり」…
秀樹:素晴らしい!
ロビン:「ザ・ベストテン」で、SFをSMとのたまわったり(笑)」、ははははっ!(笑)「『炎』では、曲の途中でカッコよく氷を手で割ろうとするが、2回やっても3回やっても失敗」…
秀樹:割れなかったんだ!
ロビン:「しまいには、肘が出てくる始末」…肘で割ろうとしたんですね!「などと、かなりの伝説をお持ちですが、芸能生活の中で一番恥ずかしかったことは何ですか?」
秀樹:恥ずかしかったこと!恥ずかしかったことねえ…初めての武道館だと思うんだけど、武道館のコンサートで…
ロビン:割れ目がもっとみえちゃったとか?(笑)
秀樹:いやあ、あのね、いわゆるショッキングピンクの、すごい、すーごいタイトなズボンを履いてたのよね。
ロビン:はい、ぴちぴちの!
秀樹:ぴちぴちの!それがね「ジャストアウェイ」って、あの歌でね、登場した時に…
ロビン:ひひひひひっ!その状態で(笑)
秀樹:そうなのよ、そうなんだな~。「妙に今日は客が興奮してるぞ」と。
ロビン:何か、何か、あの、真ん中らへんがモッコリ…アピールしてるぞと!
秀樹:キャーって声がね、すごいテンション高い!「ノッてるぜ、みんな!」って感じで思って。どうもみんな、俺の顔見てないしね、「おかしいな」って…
ロビン:ちょっと下目に…ピンクのムチムチの!
秀樹:下目に見てる!そしたらね、ちょっと、ズボンの模様が変わって見える、みたいな(笑)
ロビン:ははははは(笑)
秀樹:中のシャツは見えるわ…チャックがぶっ壊れてたっていう…
ロビン:わっ!
秀樹:うん、でも!これはね、武道館だし、前のお客さんしか分からないってことで、とっさに僕は上着を脱いで、腰の辺にこう、踊りながらその上着を持ってきて、引っ込んでったっていう…
ロビン:(笑)引っ込んだ!引っ込んだんですか!(笑)
秀樹:その間、間奏!
ロビン:あ、メンバー紹介しちゃって?(笑)ここがその、バイタリティですよ!割り切ってるとこの!ここでね、コントのアドリブがきくんですよ!
秀樹:同じズボンがあったからよかったんだよ、もう1着!
ロビン:あ、もう壊れてたから…
秀樹:でも、それ以来、ピタッとしたのを履くのはイヤだったな…うん。おまけに僕はあのー、当時から、下着は履かない主義だったの。
ロビン:えっ!じゃあもう、凄いじゃないですか…!
秀樹:その時ね、長めのシャツを着てたの!
ロビン:あ、長めのシャツを!
秀樹:ええ、ええ、もう助かりました!
ロビン:助かりましたねぇ…!
秀樹:だから、上着でね、かくして…(笑)
ロビン:(笑)次の質問です。「突然ですが、私のクラスは合唱コンクールで『ヤングマン』を歌って優勝したんです。それで文化祭があるんですけど、その時も歌うことになったんです。私も友達も、歌も振りも完璧にさせたいと思っているので、どのようにすれば完璧なのか、秀樹さん、教えて下さい!」
秀樹:まあねえ、あのー、簡単なのはとにかく、「YMCA」だけはこれ、間違えないようにね!
ロビン:これはみんな知ってますよね?
秀樹:ただ、「C」の字がね、みんな(向きが)逆やっちゃうんだよ。自分(の向きで)で「C」やっちゃダメなんですよ!
ロビン:なるほど!
秀樹:自分では、「C」を逆やるんですよ。
ロビン:……(「C」をやっているらしい)どっちだ?
秀樹:だから、人から見て「C」が見えれば!
ロビン:そうですよね!
秀樹:だから、これを間違えないようにすれば、キレイに揃うと!
ロビン:(「C」をやっているらしい)今、僕がやってるの何ですか?
秀樹:いや、それ逆ですね!
ロビン:カタカナ?の「コ」ですね、「YMコA」ですね!
秀樹:「コA」になっちゃいますね。
ロビン:(向きを逆にして)こっちですね!あ、やりがちですね!
秀樹:だから、人から見て「C」になるように!自分で「C」を書いちゃだめだね!
ロビン:ここ、穴ですね!深いですね!
秀樹:深いですよ!だいたい間違えますね、みんな。全国でこれがバッチリ統一できてたのは、栃木でしたよ!
ロビン:栃木?審査員ですか!(笑)
秀樹:札幌もよかったですね!(笑)
ロビン:あの、秀樹さんが「YMCA」で一世を風靡している頃、その後に武田鉄矢さんが「JODAN」、「ジョーダン」てのをやってましたけどね(笑)
秀樹:あっ!あれだから歌う前に、「やあ秀樹、今度こういうの作ったんだよ!」ってわざわざ見せてくれましたからね!
ロビン:ははは!(笑)
秀樹:そん時僕、「う~ん、売れるかなぁ~?」って…一瞬思いましたけどね。
ロビン:ははは!(笑)これできっと、彼女たちもね、全校生徒で聴いてると思いますけど…
秀樹:まずね、ここだけきっちりやってれば、あとはね、自分たちのオリジナルで付け加えても、いいんじゃないですかね!
ロビン:ああ~!
秀樹:「ヤングマン♪」では、別に右手出さなくてもね。何でもアリですよね。
ロビン:「YMCA」だけ、バッチリ合わせろと!分かったか!
秀樹:で、最後に「ヤングマン」って言った時に、右手でバンっとこうやると。それだけですね。
ロビン:次です!「秀樹さんは、ファンの度肝を抜いてしまった百貨店や英会話のCMをやっていますが、この話が来た時、『(声マネで)よし、やるぞ!』という気持ちでしたか?それとも『え~ちょっと…でもやります!』という感じだったんですか?あと、そのCMをやった時の、周りの反応はどうでしたか?」
秀樹:あのね、最初、仕事入る時に、必ず、どういう風にしたいのかっていうことをまず聞くんですよね。で、英会話の話できた時も、普通に何かやるのかなーと思って打ち合わせ入ったら「いや、パロディでいきたいんです」って。で、聞いたときに、面白いね、じゃあ僕も絵コンテに参加したいってことで、作る時から参加しちゃってるんですよ。
ロビン:はぁぁ~!協力的ですね!
秀樹:で、逆に監督さんとか、みんなこう、遠慮しちゃうんですね。中途半端なことやるんだったら、思い切ったことやった方がカッコいいよ!って言って。で、例えば(CM内容の)「ブーメラン」でも、「(ネイティブの発音で)ブウメラン」だったのかって気づくバカバカしさっていうのがね。「ギャランドゥ」だったら「(ネイティブの発音で)ギャルアンドゥ」か…ってね。そういう何か…
ロビン:(笑)親切だなあ!(笑)
秀樹:そこまで自分が考えずにやってたっていう、そのおかしさ?そういうのを思い切って出しちゃった方が、その方が何か、ステキだよね!
ロビン:カッコイイ~!
秀樹:うん、何かそこで気取っててもおかしいと思うんでね…
ロビン:そっかぁ~!
秀樹:うん、だからあの、(西友の)店長さんの時も、どうせやるんなら、みんなが「バーモント」から色んなイメージがある、そこをやっぱ誇張したところで、自分が自分を使ってやるっていう捉え方をすると、すごく楽しめますよね。
ロビン:あの、私事なんですけど、1年ほど前なんですけど、まだバンドが今ほど力がない頃で、あのー、東北の方で「紳士服の宣伝出ないか?」って言われたんですけど…やっぱ、やった方が良かったなぁ~!はぁ~(ため息)
秀樹:いや、だからそれは、逆に言うとやり方だってことですよね。一つ間違えると、仕事選んでないなって、思われちゃうよ!
ロビン:そう、そこ微妙で悩んだんですよ!
秀樹:そう、凄く微妙だと思う…
ロビン:でも、東北で当時、お客さん入らなかったし、やったらお客さん増えるかなーとか思って、どっちか迷ったんですけど…
秀樹:だからそれは、フイルム…っていうか、コマーシャルの色?例えば、紳士服は今までのイメージは、「紳士服の何とかです」って…その前に「ギャンギャンギャギャンギャーンっ!」って、入ってきたら「すげー今、変わってきたんだな、この時代!」って…
ロビン:そうかなぁ…?(笑)
秀樹:例えば、そこに物凄いさ、やっぱ変わってくると思うのよ!これからの…
ロビン:やんなきゃ変わんないですもんね!
秀樹:やんなきゃ変わんないのよ!だって、洋服だってテーラーメード!って感じだったら、いつまでもそのイメージだけだったら、これからの時代の人は、やっぱり着づらいもの!
ロビン:そうですよね…
秀樹:うん。やっぱり、買いたくないと!
ロビン:やっぱ、やってみないと分からないですね!
秀樹:うん!
ロビン:チャレンジだな!
秀樹:行きやすくなるとかさ。今度また、新しいCMやるんですけどね(笑)
ロビン:あ!楽しみにしてますよ!秀樹さん出てくると安心します!
ロビン:今日はですね、私くにとってスーパーシンガーであるとともに、カレーと言えば秀樹さん!な、西城秀樹さんをゲストにお迎えしておりますが!
秀樹:カレー…いや今日、実はここに入ってくる前、カレー食べてきたんだけど(笑)
ロビン:ふふふふ!(笑)
秀樹:めっちゃくちゃ旨いの!昨日も食べたんだよ、そこで!
ロビン:ちょっと待ってください!(笑)秀樹さん、カレー好きなんですか?
秀樹:めちゃくちゃ好きなの!うるさい方なんですよ!
ロビン:じゃあ、あのー、王道のバーモントカレーの頃は、あれはもう、嬉しかったお話なんですか?
秀樹:嬉しかったんだけど、僕はバーモントカレーの頃はジャワカレー食ってました。ほんとに!これマジで!
ロビン:(笑)めちゃくちゃ個人名出してますね!くくくくく(笑)
秀樹:だけど、カレーにうるさい僕がね、あのー、これ天現寺…の交差点の近くなんだけど、えーっとね…
ロビン:宣伝してくれてる(笑)
秀樹:あんまりおいしかったんでね、「ドゥミ」…「ドゥミ・ポーション」?まつしまって店長がね、旨いんですよ!カレーがね、食ったことのない味だったな!これが!
ロビン:へぇ~!
秀樹:辛くもなく、甘すぎもなく、これはグー!グー!いや、あんまり感激したんで…だって2日間続けていくってことはないもん!
ロビン:これ、明日大変ですよ、この店!
秀樹:でね、とにかく、女の子同士で行ってもいいような…店じゃないですか?
ロビン:まぁ~!宣伝してる!(笑)友達ですか!(笑)
秀樹:まつしま~!宣伝したぞ!
ロビン:やっぱりか!(笑)な~んか、フリがアヤシイなって!(笑)
秀樹:いや、ほんと!美味しい!行ってみたら?ほんとに!べリーグ―ですよ!
ロビン:へぇ~!僕もカレーにはうるさいですからね。
秀樹:ちょっと、今までにないと思うね!普通ね、僕がいろんなお店でカレー食べてるとね、そこの店長が「美味しいですか?」って聞くんだけど、ここの店長、聞かなかった!自信満々だね!「やるな、おぬし!」みたいな感じだったね!
ロビン:おぬし!(笑)
秀樹:(笑)古いね、俺も!まあ、いいじゃないですか!(笑)
ロビン:じゃあ、きっと「壱番館」より美味しいですね!
秀樹:絶対美味しい!これは、いいね!「ドゥミ・ポーション」!
ロビン:もういいよ!(笑)
秀樹:「ドゥミ・ポーション」!(笑)
ロビン:(被せて)カレー以外!カレー以外に何か食べます?!お好きですか?
秀樹:やっぱり…カレーですね(笑)
ロビン:うっふっふっふっふ!(笑)自分の店なんじゃないの?!(笑)
秀樹:いやいや、あのね、違う違う!(笑)カレー以外はやっぱね、日本蕎麦なんかも好きですよ。麺類、結構好きだから。
ロビン:あのー、例えばコンサートツアー中とか、良く行かれるお店の系統っていうのは、カレー屋さんとか…
秀樹:いやいや、それはあのー、北海道だったら、札幌辺りで「サメ(?)」っていう…
ロビン:…思いっきり、さっきから店の名前…(笑)
秀樹:美味しい店がやっぱりあるんですよ!
ロビン:それは何屋さんなんですか?
秀樹:いや、やっぱり魚介類とか…やっぱね、北海道といったら!魚類でしょうね!
ロビン:もう、25周年ですから、もう、全国の至る所の…
秀樹:でも、だいたい行きつけ、決まっちゃうよね。
ロビン:ですよね!
秀樹:もう何周回ったんだろうな?何周じゃない、何十周回ったかな?(笑)
ロビン:世界でもそうですもんね、きっと!ハワイとかでもきっと、行きつけのところがあるんでしょうね!
秀樹:一番遠いのが、ブラジルの店ですね!
ロビン:ブラジル!そこ、何屋さんなんですか?
秀樹:えーと、コーヒー屋さん!
ロビン:ははははは(笑)「サントス」か何かですか?(笑)
秀樹:名前が!(笑)ありがちなオチで(笑)
ロビン:そうやってですね…今回もですね、西城秀樹さん!25周年ということで、今回ライフワークというアルバムも発売されて、それに合わせてツアーも!全国ツアー!
秀樹:やっとりますよー!
ロビン:僕ね、スケジュール見してもらって、もうほんとにね、僕らもこないだ、何本かやったんですけどツアー。やっぱしんどいとこもあったなーと思ったけど、数!
秀樹:すごいでしょ?(笑)
ロビン:これ、全然、4連ちゃんとか、楽勝でやってるじゃないですか!
秀樹:4連ちゃん、やってますよ!4連ちゃんやって、1日移動日で、次からまたやってますからね!
ロビン:え、え、コンサートってどれくらいの時間、おやりになるんですか?
秀樹:えー、休憩入れて、2時間30分から40分…
ロビン:うわぁ~…
秀樹:ええ、だから、ノると…
ロビン:ノると(笑)
秀樹:ノると…ってのも変だけど(笑)アンコールってのはみんな、絶対あるもんだと思ってるでしょ?これは違うんですよね!あくまでも、これは一つのサービスですからね!
ロビン:あ~もう、耳が痛い…
秀樹:ええ。それをね、やっぱりこう、25年やってきてて思ったのが、これがあるんだと皆さん思ってるから、皆さん、いけない!アンコール、2曲のとこが3曲になったとか、あるいは今日は1曲でも、いいんですよね。そういう何かこう、その1日の何て言うかな?エモーショナルな雰囲気をね、きちっと伝えて…
ロビン:僕ら、あのー、アンコールって演出の一部になっちゃったりすることもあって、ファンの方とかにね、「アンコール、いつもやってんの変じゃないの?」とか、良く言われるんですけど、
秀樹:あ!でも、それは演出の一部でいいんだけど、何かそれが、何か、常連のファンの人だと当たり前だと思っちゃうと、ちょっと違うかもしれないよね。
ロビン:だから、これから僕らもツアーの時は、アンコールじゃなくて2部にして、2部制ということで、2部制は3曲だと…いうことにしようかなと(笑)
秀樹:連続で見に来る人はね、「今日はあった!」とかね…じゃあ、初めての人はどうなるの?ってことはあると思うけど、一応形は、ここで終わりっていうのは、構成上あるからね…
ロビン:ねえ、色々ありますけど…そのコンサートツアーですけども、すっごいよ、これ!全部で何か所になるんですか?
秀樹:25年てことは、25か所になってるのかな?
ロビン:はははは!(笑)歳の数で回ってる…(笑)あのー、主だったところを言いますと、新宿は厚生年金会館、かわきりで結構細かく回られて…あと、名古屋は愛知芸術劇場、神戸とか、大阪厚生年金会館が2DAYSですね。
秀樹:確かね、五反田ゆうぽととか、あるかも。あるかもしれないじゃない、あるんだ(笑)もうね、わけわかんなくなってきちゃった(笑)
ロビン:そして、最終日になるんですね、中野サンプラザ。あの、今回「ソロワークス」というアルバムが出て…あ、「ライフワーク」ですか!アルバムが出て、昔の曲をリメイクされてるじゃないですか。僕、これ、個人で、建前とかじゃなくて、めちゃくちゃ観に行きたいんですけど…
秀樹:いや、観に来てください!これだけじゃなくて、この他に今まで25年間やった名曲、名場面っていうところで…
ロビン:「どんなふうに~♪」とか、やります?
秀樹:あ、それ今回入ってない!それ前のツアーで…
ロビン:えぇ~!入ってないのぉ~!
秀樹:入れよう、入れよう!入れようじゃないか!
ロビン:(笑)
秀樹:それからね、ストーンズのナンバーもやってます。「レディ・ジェーン」とかね。
ロビン:へっ?!へぇ~!ストーンズ…の他に…
秀樹:他に、ビートルズでは「Don’t Let Me Down」。要するに、僕の思い出のコーナーっていう…
ロビン:観ってぇぇぇぇ~!
秀樹:(ストーンズの)「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」もやってますね。
ロビン:ヘタしたら俺、出ちゃうかもしれない!それはダメか(笑)
秀樹:いや、いいですよ。ウチ、何でもアリですから!
ロビン:うわあ!観たいなあ!これ~!
秀樹:だから、結構、何て言うのかな?ファンの人にはたまらない思い出の場面、思い出の曲ってのは多いですよね。
ロビン:たまらないですよ!でも、今回こうやってリメイクされて、新しいアレンジでまたアルバム出されたんですけど、あの、若い世代の方が増えてるって言ってましたけど、ほんとにね、僕が聴いてたからかもしれないんですけど、やっぱり、聴いてほしいんですよ!秀樹さんの歌とかって。
秀樹:だからあの、メロディーとかは絶対に崩してないから、まあ、1年半かけてね、アレンジを練りに練って、ほんと親子でね、楽しめる今のサウンドで、みたいなことが希望だったんでね。今回、こういう風に作ったんですけど。
ロビン:このアルバムね、「ギャランドゥ」から始まり、「激しい恋」「ヤングマン」「青春にかけよう」「ブーツをぬいで朝食を」「炎」「抱きしめてジルバ」「南十字星」「情熱の嵐」「ブーメランストリート」「傷だらけのローラ」「ナイトゲーム」…「ナイトゲーム」という曲は!
秀樹:こーれは、グラハム・ボレット!
ロビン:ひゃはは!(笑)詳しい!(笑)
秀樹:これはね、僕カバーでやったんですけど、亡くなった時ですからね…
ロビン:今は、レコーディングというと、ちょっと歌詞間違っちゃったりっていうと、差し替えちゃったりって簡単にできちゃったりするんですけど…
秀樹:あ、僕今でもパンチインしないですよ!
ロビン:耳が痛い!
秀樹:20何チャン全部録って、その中で、その流れで全部やりますよ。
ロビン:僕はですね、曲によっては…あの、パンチインというのは、あの、部分的にちょっと直しちゃうことです!1回通して歌った後に…
秀樹:パンチインは、パンテーンと違いますよ。
ロビン:ふふふふ(笑)
秀樹:違いますね!(笑)いいんですけど、若い人に分かればいいんです!(笑)
ロビン:ひひひ(笑)
秀樹:ドキッとしてますけどね(笑)
ロビン:パンチインをしない!
秀樹:もう、ほとんどその、流れ!だから、最初に録ったのが一番いいんですよね。後で、こうずーっと自分で考えすぎると、どんどん深みにはまっちゃって…
ロビン:そうですね…だいたい何回くらい歌うんですか?レコーディングで…
秀樹:えー、20…
ロビン:20?!
秀樹:録りますね。しかも、ワンチャンに録って、そのワンチャンに…そうね、27、8チャン録るか!で、これ消してこうって…
ロビン:すっげー!!!へぇ~!
秀樹:それぐらい、やりますよ。
ロビン:じゃあ、選ぶんですね、一番いいテイクを。
秀樹:それで、ものすごい流れがいいのを…少々アレでも、
ロビン:外れちゃってても…
秀樹:こっちのがいいっていうのを。グルーヴっていうか、ライブ感を…少しね、ライヴ感を出していきたいっていう…レコードっていうかCDって今、完璧にどうにでもなっちゃうじゃないですか。
ロビン:音程までどうにでもなっちゃいますからね。
秀樹:そういうのよりも、やっぱ、味のある方がいいなーって。
ロビン:こういうの、やっぱ世代の差かもしれないですね。僕ら、結構差し替えちゃうのって、心が痛む時もあるんですけど、歌詞間違えちゃったとか。でもやっぱ、許せないんでしょうね。秀樹さんとか…
秀樹:結局ね、前はパンチイン一回やってみたんだけど、自分の中で「流れが止まってるからダメだなこれだと」「やっぱこっちにしようよ!」って。
ロビン:あぁ~めちゃくちゃ耳いてぇ~!
秀樹:でもね、これやり出すと、とっても、いいかもしれない!
ロビン:教訓にします、僕!
秀樹:めちゃくちゃその代わり、時間かかりますよ!
ロビン:かかりますよね!のども、大変ですよね。
秀樹:結局、1曲に3日かかる時もあるし、で、早い時は1日で4曲できる時もある。その時の体調とか。
ロビン:あぁ~!
秀樹:気持ちの問題とか…うん。だから「もう間に合わない!今日1曲あげなきゃダメなんだー!」って時は、ものすごいプレッシャーかかっちゃうね。
ロビン:でも、テンションも上がりますもんね。それで結局、いいもんが録れる。
秀樹:うん、間、休憩して、ちょっとダメだ…で、よっしゃ!気合一発!バーン!ってやると、OK!ってなったりね。
ロビン:あ~もう、分かりました!次のアルバム、パンチインしません!秀樹さんの言う、パンテーンしません!ノーパンテーン!
秀樹:イエス!(笑)これね、あの、少々粗くても、すごい魅力的だと思うから、1回、トライしてみて!
ロビン:でも、それだけ実力がないと、また難しい…
秀樹:どうしても大変な時は、もちろん、やってもいいと思うのよ、僕は!その代わり、その選び方を考えてると思うんだけど…でもやっぱりこう、スルーで聴けるやつも、魅力的ですよ!
ロビン:吉井和哉、まだまだ先は高い!思い知ってる、今日…!それでですね、そんな西城秀樹さんを前にしてこんなこと言うの、ほんとおこがましいんですけど、パンチイン野郎がほんとおこがましいんですけど、
秀樹:ははははははっ!(笑)
ロビン:僕、これでも(パンチインは)少ない方なんですよ!
秀樹:いや、僕何も、それがいけないとは!(笑)言わない、全然!
ロビン:あのー、僕ね、イエロー・モンキーというバンドで、こう書いてたりもしてるんですけど、あと何年かしてもっと僕に力がついてきたら、ぜひ、僕が死ぬ前に、秀樹さんに、曲を!歌ってもらいたい…!
秀樹:あ~嬉しいなあ…それはほんと、すごい嬉しいですよ!
ロビン:今日ここで、言っておきたいと、聞いてもらいたいと…
秀樹:嬉しいですね!
ロビン:ぜひ!いつか!
秀樹:もう、すぐ書いてください(笑)
ロビン:(笑)ほんとに、ほんとに、今日はどうもありがとうございました。
秀樹:ありがとうございました。
ロビン:ほんと、もう悲しいんですけど、時間になってしまいました…
秀樹:早いねえ、こうやってしゃべってるとね。
ロビン:2部もつぶしてしまいたい…そんなこと言っちゃいけない!(笑)それぐらいの気持ちです!秀樹さん、本当にどうも、ありがとうございました!
秀樹:ありがとうございました!
ロビン:では、最後に。この曲を、秀樹さん!ご紹介ください!
秀樹:えー、「ナイトゲーム」!
ロビン:ありがとうございました。西城秀樹さんでした………秀樹さん!
秀樹:はい?
ロビン:曲名、違います!「ギャランドゥ」です!
秀樹:あ、「ナイトゲーム」じゃなかった?あ、それやめて「ギャランドゥ」になったのね!
ロビン:そうです…
秀樹:あ、最後まで、間違いが多い、西城でした!「ナイトゲーム」…あ、違うよ!「ギャランドゥ」!
ロビン:(笑)ありがとうございました!
吉井和哉のオールナイトニッポン(1996年/ニッポン放送)