志磨遼平さん(ex.毛皮のマリーズ)が語るイエロー・モンキー

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My Space From JP. (マイスペース フロム ジェイピー)(2009年/東京ニュース通信社) に掲載された、ロビンとの対談における毛皮のマリーズ(インタビュー時)・志磨遼平さんのコメントです(以下に抜粋)。
志磨さんは、自身の音楽のルーツをたずねられた際、必ずといっていいほどイエロー・モンキーの名を挙げ「吉井和哉になりたかった」と公言されていますが、このインタビューでは吉井和哉本人に直接、イエロー・モンキーや吉井和哉との出逢いについて語られています。
イエロー・モンキーの楽曲においては、2009年のトリビュートアルバム・「THIS IS FOR YOUで「SUCK OF LIFE」をカバー、2010年のメジャーデビュー3日前、ヒーセのバースデーライブHEEFEST 2010で、ヒーセ、菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)さん、澤竜次(黒猫チェルシー)さん、松田晋二(THE BACK HORN)さんと「Love Communication」「A HENな飴玉」「甘い経験」を演奏。「HEEFEST 2010」時の思いは、ブログで綴られています。(2016年の再集結にともなって再編集されたTV特番「メカラウロコ20 ~2016年Ver~」(2016年/フジテレビ)でも、再集結や新曲「ALRIGHT」へ、とても幸せそうにコメントを寄せられていました。

「武道館でやりたいです。横浜アリーナとか大きい会場でやり、東京ドームで解散です。」

志磨遼平:(かなり緊張しながら)先日はフェス会場でお目にかかりまして…(2009年、某夏フェスで初対面を交わした)。

吉井和哉:そうですよね。

志磨:え~、僕、中学2年の時、バンドをやってる友達からボーカルに誘われたんです。「太陽が燃えている」をやるから歌えって。で、このビデオ(イエロー・モンキーの「TRUE MIND」)を5000円で買ったんだけど、2000円で買えと言われまして。いいよって買ったんです。で、観たら冒頭から、「あぁ!まずいまずい!」って自分の中の何かが音を立てて壊れていくのがわかるんですよ。まぁ、そのビデオ、友達は実は拾ったらしいんですが(苦笑)

吉井:ハハハハ。それ、神様からの贈り物じゃないの(笑)。

志磨:で、これだ! これがやりたかったんだ! と思いまして、僕、ずっと野球とバスケやってて、どちらも派手に見えたから始めたんですけど、毎日、基礎練と地味なプレイばかりでなんかたまってたんですよ。でも、これを観てカッコよくやっていいんだ。派手にやっていいんだと思ったんです。僕、これになりたい! って。で、バンドを始めたんです。

吉井:そうなんだ。以前から毛皮のマリーズは知ってて面白い名前つけるなと思ってたんだけど、イエロー・モンキーの影響を受けているとは考えてもみなかったな。ある雑誌の編集者が紹介してくれて音も聴いたし映像も観たけど、俺たちの悪いところを全部、吸収してやがる!と拍手しましたね(笑)最近のバンドはさわやかな人が多いから余計、印象に残ったよ。

志磨:知っててくれたんですか?!(感激する)

吉井:それに演奏がいいよね。テクニックグループじゃないけど、バンドとしてカッコいい。

志磨:吉井さんライヴで、スゴイカッコいい顔したあと白目むいて舌出してべーとかなさるでしょう。そういうとこに影響を受けましたね。単にカッコつけてるバンドはいたけど、半分にバランスをとっているのがよかったんですよ。

吉井:グラムロックの人がそうだったんでね。それを俺も真似したんだろうね(笑)

志磨:あと吉井さんが好きだっていう音楽を片っ端から聴いていきました。T.REX、スレイドからニューヨークドールズまで。それらを入り口にロック全体を好きになっていったんですよ。

吉井:なるほどね。個人的に毛皮のマリーズにはストゥージーズとかニューヨークっぽい感じを受けるね。スレイドみたいなB級グラムじゃない、ポップな印象を受けるよね。

―「政治」…というか、歌で世界を変えたいとか思いました?

吉井:そういうことは考えなかったな。音楽をやる動機は、単に好きだったのもあるけど、結局は、ちやほやされたかっただけ。成功したいって動機はモデルの女のコ、高級マンション、高級車ですから。自分が中卒だったり親がいなかったりとかの反動でしょうね。生きてくすべが音楽しかないと決めちゃったんで。そうでなかったらホストになってたかも。

志磨:僕は、そのまま吉井和哉になりたかったので(笑)。やはりないかな。そういえば吉井さんの「人生の終わり(FOR GRANDMOTHER)」って曲があって「僕が犯されたロックンロールに希望なんてないよ/あるのは気休めみたいな興奮だけ、それだけさ」って歌詞がありますよね。以前は分からなかったんですけど、最近は何となく想像ついてきたんです。人生とか成功とか。なんとなく。でもそれっていい予感じゃないんですよ…。吉井さんに聞きたいんですが、ロックスターは幸せになれますか?

吉井:どうだろう…(長い間)うん、なれますよ(ハッキリ)。でも、枚数とかちやほやされたりとかじゃないけど。最近思うのは、男が公務員を目指し、大学を出て、結婚して子供が生まれてって一生と、ロックスターのだましたり、だまされたりのサクセスストーリー。結局、目指すのが違うだけで、同じ幸せだなと思うけどね。ちなみにどこの会場でやれば自分が成功した実感がわく?

志磨:武道館でやりたいです。横浜アリーナとか大きい会場でやり、東京ドームで解散です。

吉井:うわ~!重症だわ(笑)!

My Space From JP. (マイスペース フロム ジェイピー)(2009年/東京ニュース通信社) より抜粋
司会:My Space From JP. 編集部(表記なし、文中記載)/撮影:MASARU TATSUKI

<記事内で登場した作品>

THIS IS FOR YOU~THE YELLOW MONKEY TRIBUTE ALBUM

※毛皮のマリーズによる「SUCK OF LIFE」収録