bridge(ブリッジ) (2012年/ロッキング・オン)に掲載された、ロビンとの対談におけるONE OK ROCK・Takaさんのコメントです(以下に抜粋)。
対談形式では初インタビューだったTakaさんは、初めての対談相手としてロビンの名を聞き、「ぜひ」と快諾されたとのこと。「ゴージャス」「負けず嫌い」「日本」といったイエロー・モンキーとONE OK ROCKに共通といえるキーワードで、バンドの在り方や曲作りなどについて対談されています。
「僕にはすごくゴージャスなバンドに見えてて」
ー実はTakaくんはこういう対談を受けること自体、初めてという。
吉井和哉:あ、初めて?
Taka:初めてです。
吉井:ああ、光栄です。ありがとうございます。
Taka:いえ、とんでもないです。
ーまず、どういう部分で興味を持って吉井さんと対談したいと思ったのか、というところから聞きたいんですけど。
Taka:いや、あの、僕の世代で、もともとやられてたバンドのーー
吉井:今、おいくつですか?
Taka:23です。ちょっと僕より上の人たちがたぶん、世代なんですよね。
吉井:そうですね。
Taka:僕の勝手なイメージで申し訳ないんですけど、僕、バンドをやる上で、もっとすごくゴージャスになっていきたいなっていう思いがありまして。
吉井:はい。
Taka:前やられていたバンドの雰囲気というのが、僕にはすごくゴージャスなバンドに見えてて。
吉井:服がね?(笑)
Taka:いや!
ーははははは。
Taka:全体的になんですけど。
吉井:髪型とかね?(笑)
Taka:いやいやいやいやいや!
吉井:叶姉妹的なゴージャスだ!
Taka(笑)いや、全然違います。
ーゴージャスなロックといえば吉井和哉ですよねえ。
Taka:はい。
吉井:いやいやいや。
Taka:僕はバンドをやり始めた時から、ライブハウスツアーとかも回りたかったんだけど、最終的にはドームだったりアリーナでもできるようなアーティストになりたいなと思って、日々頑張ってたので。お話をできるって聞いた時に、「ぜひお願いします!」みたいな感じで。
吉井:ああ、ありがとうございます。そう言っていただいたので言う訳じゃないんですけど、おこがましいんですけど、バラード――すいません、曲のタイトルちゃんとわかってないんですけど。
Taka:全然いいですもう!
吉井:砂漠みたいなところでやってる――
Taka:“C.h.a.o.s.m.y.t.h.
”です。
吉井:あのプロモーション・ヴィデオを観させていただいた時に、イエロー・モンキーのすっごいいい時期を思い出したの。
Taka:まじすか?!
吉井:うん。このバンドは風も光もすべてを今、味方につけているなっていうのを感じて。懐かしいような、せつないような感じがしたんだよ。その時期特有のオーラですよね、行けそうなバンドの。
ーうんうん。
吉井:それをすごい思いましたねえ。
Taka:はい。もう………ちょっと言葉にならないです(笑)。
Taka:ありがとうございます。以前CSの番組で、イエモンさんの――。
吉井:(笑)イエモンさん。はい、イエモンさんの?
Taka:解散したあとの、何周年かで、スペシャル番組を確かやってたんですよ。僕、それを全部観させていただいたんですけど。インタヴューの中で、吉井さんが、「バンドって最終的に全部剥がれ落ちてって、一番大事なのはエンジンがいいか悪いかになってくる」みたいな話をされてた時に、すっごい僕、その言葉が印象に残りまくってて。僕らもいろいろバンドの中で入れ替わりが結構あったりして、だいじょうぶかなと思った時期もあったんですけど、芯になるものって、形とか音楽性は変わってもずっとぶれてなくて。
吉井:うん。
Taka:それを持ち続けて今がある、みたいなところもやっぱりあってですね。その言葉を日々感じながら、インタヴューでもちょっと使わしてもらって(笑)
吉井:ははははは!
ー(笑)そうだったんだ!
吉井:(笑)そこ言わなくてもよかったのに。やっぱりあの、品格みたいなのがもう、レベルが違うじゃないですか、他の方と。謙虚さだったり、自信だったり、いろんな苦労をされてここまで来てるんでしょうから、それが一瞬で音で伝わってくるじゃないですか。それはやっぱり、リスナーの方にもそうやって伝わるでしょうしね。だから売れてほしいんだよね!
Taka:はははは。
吉井:「おめえこうじゃなきゃ売れねえんだぞ?!」っていう。
bridge(ブリッジ) (2012年/ロッキング・オン)より抜粋
インタビュー:井上貴子/撮影者:吉場正和
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