竹内まりやさんが語るイエロー・モンキー

LINEで送る

竹内まりや1‗myiemon1_イエローモンキー

別冊カドカワ総力特集吉井和哉(2007年/角川ザテレビジョン)に掲載された、竹内まりやさんのコメントをご紹介します(以下に抜粋)。パートナーの山下達郎さんと連名で「笑っていいとも!」出演時に花を贈られたり、3人で食事に行かれたりとロビンと交流が深い竹内さん。ロビンについて「あの声は、まさに歌を歌うために授かった声だと思う」「時に危うげに見えるロックスターでありながら、どこか日本人的な奥ゆかしさを体の片隅に持っているところが、彼に魅かれる理由なのかもしれない」(同別冊カドカワより)と評価されています

「ライヴで見る妖艶なグラムっぽさとは対極の『さわやかな男』だった」

イエロー・モンキーの頃から、不思議なカリスマ性と音楽性を持ったミュージシャンだと感じていたが、7年前にコンサート楽屋で初対面した当時の印象は、意外にも、ライヴで見る妖艶なグラムっぽさとは対極の「さわやかな男」だった。端正なすっぴん顔にジャージの上下でコーラを片手にやってきた彼は、とても礼儀正しい挨拶をしたあと、「SO YOUNG」の本にていねいな日付入りサインをくれたのだった。ついさっきまでステージで、「A HENな飴玉」を歌いながら腰をくねらせていた人とは思えないその静かな平静心ぶりに、妙な感動を覚えたことを記憶している。

吉井さんはいつも、わけのわからない素敵な歌詞を書く。おそらく本人さえも深い自覚を持たない、びっくりするほど独特な言葉で。突拍子もなく感覚的な曲もオーソドックスで美しいメロディも書くし、昭和歌謡のような曲も書くことができる。誰に教わったわけでもないのに、みごとな編曲だってやってのける。並のイラストレーターよりはるかに味のある、可愛い絵が描ける。そして何よりも、唯一無二のあの歌声。最初にベーシストとしてスタートした彼は、バンドの必要に迫られたために歌い始めたと言っていたけれど、あの声は、まさに歌を歌うために授かった声だと思う。そんな豊かな自分の才能にちゃんと自信を持ちつつも、なぜかどこまでも謙虚なのが、私の知っている吉井和哉だ。時に危うげに見えるロックスターでありながら、どこか日本人的な奥ゆかしさを体の片隅に持っているところが、彼に魅かれる理由なのかもしれない。

別冊カドカワ総力特集吉井和哉(2007年/角川ザテレビジョン)より抜粋
撮影者:記載なし