「THE YELLOW MONKEY トップ25」(2016年/MTV)で放送されたTHE BACK HORNのギタリスト・菅波栄純さんとドラマー・松田晋二さんのコメントをご紹介します(以下)。THE BACK HORNは結成時、菅波さん、松田さんをはじめ、メンバーがそれぞれイエロー・モンキーの曲をコピーしていたことで盛り上がったというエピソードがあり、ファンを公言されています。2009年のトリビュートアルバム・「THIS IS FOR YOU」では「球根」のカバーで参加。ロビンとは同じイベントに出演したり雑誌の対談をしたりして、交流されています。この番組はイエロー・モンキーのミュージックビデオ全25本のランキングを発表する内容で、菅波さんは「Love Communication」を、松田さんは「パール」をリコメンドされていました。
「こんだけパンパンに熱量をこめて、やっとお客さんに普通ぐらいで伝わるんだなって」
菅波 栄純:原点というか、あれとしては「Love Communication」という曲ですね。PVは、美容室みたいなとこで歌っているやつですけど。なんかこう、ポップさと…
松田晋二:うんうん
菅波:なんかこう、紙一重の、なんていうかイヤらしさ、エロさみたいな…
松田:はいはいはいはい、けだるい感じの…
菅波:それが混ざっている感じに衝撃を受けて。しかも、吉井さんの歌の存在感がすごくて。曲が終わっていくじゃないですか、終わっていって「らーららららー♪」って、曲が本当に終わるまで歌ってるんですよ。
松田:そう、思いが出てますよね、最後まで。
菅波:あの熱量が。
松田:確かに確かに!
菅波:こんだけパンパンに熱量をこめて、やっとお客さんに普通ぐらいで伝わるんだなって。バックホーンの曲もかなり過剰な曲が多いんですけど…
松田:なるほど、じゃあその、バックホーンのコテコテ感は、少なからずイエロー・モンキーの影響が…
菅波:かなり多いんですよ(笑)
松田:僕はですね「パール」という、ちょっと後期の曲なんですけど。すごく真っ白なPVなんですよね。衣装も真っ白で、スタジオも真っ白で。で、吉井さんが裸足なんですよ。
菅波:はい、裸足ですよね。
松田:で、メイクもこう、割とナチュラルな感じで。すごく生身な感じで歌って、演奏しているのがすごいこう…なんだろな、モロ出しと言いますか…
菅波:モロ出しって、いいですね(笑)
松田:さらけ出している感じが、すごくぐっときて。で、やっぱ歌詞で「闇は孤独を包む貝殻さ」っていう歌詞があるんですけど、で「パール」じゃないですか。だからつまり、“孤独”は“パール”ってことなんですよね。で、「孤独というものはきらびやかに光る、大切なもんなんじゃないか」っていう。こう、ネガティブなものをかなり肯定してくれるような歌詞に、僕はとらえて。しかも熱いパンキッシュな曲ですから。もうすごいですね。
「THE YELLOW MONKEY トップ25」(2016年/MTV)より
<記事内で登場した作品>
THIS IS FOR YOU~THE YELLOW MONKEY TRIBUTE ALBUM
※THE BACK HORNによる「球根」収録