音楽と人(2016年/シンコーミュージック)に掲載された、山田孝之さんのコメントをご紹介します(以下に抜粋)。山田さんは2009年の吉井和哉名義のマキシシングル「ビルマニア」ミュージックビデオに出演されたことでロビンと交流が深まり、自身の番組「山田孝之の東京都北区赤羽」の第6話や主題歌、イベントで共演されたり、書籍・吉十(吉井和哉/角川マガジンズ)にコメントを寄せたりされています。イエロー・モンキーに関しては、トリビュートアルバム・トリビュートアルバム・「THIS IS FOR YOU」に「SEA」で参加、「山田孝之の東京都北区赤羽」内では、8枚目のアルバム「8」に収録されている「カナリヤ」をカラオケで歌われていました。
この記事の他にも雑誌やTV、SNSでイエロー・モンキーについて語られているため、ここでは他で言及されていない内容を掲載します。
ー(ビルマニアMV撮影時に)吉井さんと会って、どうでした?
「いやあ、もう……しかも初めて会ったのがLAだったんですよ。僕は撮影で、吉井さんはレコーディングでLAにいる時で、もうちょっとしたらMVの撮影があるのが決まってたから、会いましょうとなって……めちゃくちゃ緊張しましたね。吉井和哉がいるわけですから、目の前に(笑)。しかも吉井さん監督で撮るのが<JAM>以来だって! 僕からすると<JAM>からイエロー・モンキーが始まって、それが吉井さんが撮ったビデオで、その次がこの<ビルマニア>かと思ったら、よけいに緊張してきて。現場でもずーっと緊張してて、動けなくて。でも後半はなんとか持ちなおしてワーッと暴れまくりました(笑)
ー実際に会って話した吉井さんはどうでした?
「すごい物腰の柔らかい人だなと思いましたね。優しいし、落ち着いてるし。やっぱり昔のイエロー・モンキーのイメージが強くありますからね。ブッ飛んでるなこの人!みたいな感じじゃないですか?(笑)。それで会うと、すごく静かだから、意外だ!と思いましたね。あと何より、デカっ!と(笑)。それからイエロー・モンキーをもっと知ろうと思いましたね。<あ!吉井さんが俺のこと知ってる!>と思ったら、自分は意外と知らない部分が多いことに気付いて、<もっと知りたい!>ってなって、バーッとCD買ったりして。それこそダウンロードすればいいのに、アマゾンとかでイエロー・モンキーのアルバムを全部買いました」
ーアルバムを全部?かなりの量じゃないですか?
「まあすごい量なんですけど、もう欲しくなっちゃって(笑)」
ーそこでイエモンにあらためて浸って、何を感じました?
「やっぱり<ロックだな!>と思いましたね。まっすぐ伝えてるし、伝えなきゃいけないことをしっかり伝えてる、という感じするじゃないですか。歌詞とか聴いてても。いわゆる<こういう歌詞を唄うと売れるでしょう?>とか<みんな好きでしょう?>ということより、ロックしてるなあと思いますね。それは今聴いても思います。僕いま、カラオケ行ったら、ほとんどイエモンしか唄わないんですよ(笑)」
ーなるほど(笑)。カラオケと言えば、山田さん、ドラマの「山田孝之の東京都北区赤羽」の中で……。
「(笑)。その話、します?」
ー絶対にしようと思って来たんです(笑)。かなり切実さがこもってましたよね?ドラマで唄っていた歌には。
「あれはちょっと……申し訳ないことをしてしまいました(笑)。過ちです!」
ーあそこで唄ったのが「カナリヤ」だったのは何でですか?
「いや、好きだからですよ!(笑)
ー(笑)そうでしょうけど、よく唄う歌なんですか?
「ああ、でも、すごく唄うほうかというと、そうでもないですね。<球根>のほうが全然唄いますね。気持ちいいし(笑)。うーん、何でチョイスしたんだろう?……あの時の心境に合ってたのかな。悲しみが欲しかったんじゃないですか(笑)」
ーすごくいいシーンでしたよ。それよりも前に山田さんはイエロー・モンキーのトリビュート・アルバムに参加してますよね。「SEA」の朗読で。
「緊張しましたね、あれは。吉井さん(のオリジナル)はつらつらつらと読んでるけど、僕は同じことをやっても違う血なぁ、どうしたらいいんだろう?と思って。それでスタッフの方に相談して、気持ちを入れて、一言一言、大事に言うようにしました」
<記事内で登場した作品>
THIS IS FOR YOU~THE YELLOW MONKEY TRIBUTE ALBUM
※山田孝之さんによる「SEA」収録
※PVに山田孝之さんが出演した楽曲